『哀しみのコルドバ』『Cool Beast!!』観劇しました~①
今晩は、壽々(じゅじゅ)です。
昨日は、来年の宝塚大劇場・東京宝塚劇場雪組公演の発表がありました!!
お芝居は『夢介千両みやげ』、ショーは『Sensational!』。
お芝居の『夢介千両みやげ』は、原作が山手樹一郎。あらすじを読むとなかなか面白そうですね。これは絶対に宝塚大劇場に観劇に行きたい。
さて、本日は、梅田芸術劇場メインホールで昨日観劇した花組公演『哀しみのコルドバ』『C00l Beast!!』のうち、お芝居の『哀しみのコルドバ』についてコメントしたいと思います。
私は、2015年の雪組全国ツアー公演を梅田芸術劇場メインホールで観劇しています。
その時のメインキャストは……(かっこ内は今回のキャスト)、
エリオ 早霧せいな(柚香光)
エ バ 咲妃みゆ(星風まどか)
ロメロ 望海風斗(永久輝せあ)
ビセント 彩風咲奈(聖乃あすか)
フェリーぺ 永久輝せあ(優波慧)
アルバロ 彩凪翔(高峰潤)
という、今見ると結構豪華キャストでした。
この時の席は、2階右端のやや後ろで、S席ではあったものの舞台の上手側4分の1ほどが
見切れるといういわゆる見切れ席でした。
しかも、前列の男性の頭がライオン頭(雄ライオンです)で、前傾姿勢を取っているので、
舞台の3分の1ぐらいが見えないという悲惨な観劇でした(前列の男性が前傾姿勢だったのは、その人も舞台の一部が見えなかったからだとは思いますが……)。
さて、今回の『哀しみのコルドバ』を前回と比較したいのですが、前回の記憶がほとんどありません……(汗)。(おおよそのストーリーはさすがに覚えています。)
そこで、今回観劇した『哀しみのコルドバ』について初見という感じでコメントします。
まず、全体としては物語の展開がテンポよく進み、だれる場面がほとんどありませんでした。1時間35分という公演時間でしたが、あっという間に終わったという感じでした。
反面、ここはもう少し丁寧に描いた方がいいのではと思うところが、何か所かありました。
例えば、エリオが出生の秘密を母親から聞かせされて苦悩し、死を決意するに至るまでのエリオの絶望とエバへの想いの場面。柚香光さんの演技からは十分伝わってはいますが、ちょっとあっさりしている感じがしました。
そして、そして、最初の柚香光さんの登場シーン。マタドールの衣装が似合ってカッコイイ!!
華麗なるマント(ムレータというらしい)捌き!!
その後、ほかの闘牛士達も加わっての群舞。いいお芝居は、出だしからいい!!
ストーリーの詳細は、全国ツアーがこれからですので、省略しますが……、
マタドールの地位と名声を捨ててでも危険で(恋の相手は司法長官セバスチャン伯爵の夫人)激しい恋に落ちてしまうビセントを聖乃あすかさんが好演していました。(本公演であれば、ここは、水美舞斗さんか永久輝せあさんがやる役でしょうか?)
また、ロメロ役の永久輝せあさんがひげをつけて渋い味を出していました。沈着冷静な紳士でありながら、エリオとエバの関係を知ってエバの頬を平手打ちにしたときに見せた心の内に秘めた激しい情熱。それを見事に演じていました。(前回は、望海風斗さんが演じた役。
それを雪組時代に同じ舞台で見ているだけにプレッシャーはあったと思いますが。)
そして、柚香光さんのエリオ。ビセントに対して伯爵夫人への恋を諦めるように説得していながら、かつての恋人エバに夜会で再会したために、婚約者を捨てて自分自身も道ならぬ恋に落ちてしまう。そして、ロメロとの決闘の直前に母親から自分とエバの関係の秘密を知らされる。そのエバに対する恋の激しい情熱と心の葛藤・苦悩を柚香光さんは素晴らしい演技で魅せてくれました。
1985年の初演から4度目の再演。柴田侑宏先生の名作を新鋭の樫畑亜依子先生の演出でブラッシュアップした今回の作品。寺田瀧雄先生の名曲と相まって素晴らしい作品に仕上がったと思います。
それでは、明日は、ショーの『C00l Beast!!』についてコメントします。