壽々の雑記帳

観劇のコメントや日々の出来事・時事問題などについて綴ります。

雪組公演『CITY HUNTERー盗まれたXYZー』観劇レポート

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


昨日(8月29日)は、雪組公演『CITY HUNTERー盗まれたXYZー』『Fire Fever!』を
宝塚大劇場で観劇しました。


本日は、雪組公演のうち、お芝居の『CITY HUNTERー盗まれたXYZー』について
観劇レポートを書きます。


劇場の席はS席でしたが、前から7列目、上手側です。銀橋に近く結構おいしい席です。


開演10分前に着席し、開幕を待っていましたが、両隣の席の人がなかなか来ません。
結局、だれも来ず、私の列に座っていたのは私1人でした。


休憩時間に見ると、前の6列目は全員埋まっていましたが、その前もポツポツ状態。
後ろもかと思って後ろを振り返ると、後ろはほぼ満席。


宝塚友の会でチケットを入手したので、多分回りも、友の会のチケットの対象席だと
思うのですが、友の会は今一人2枚までの制限で、グループで観劇を中止したとも
思えません。なんとも不思議な現象でした。


さて、本題に移ります。


『CITY HUNTERー盗まれたXYZー』の原作は、北条司先生が1985年から1991年まで「週刊
少年ジャンプ」に連載したコッミク。


私も、週刊少年ジャンプは、子供が読むので、一緒に読んでいました。ですから「シティーハンター」は良く知っているはずなのですが、連載は20年以上も前でもあり、詳細な内容は
ほぼ記憶にありません……。


したがって、登場人物も冴羽獠、槇村香、海坊主以外はほぼこの人誰だっけ状態。


そんな状態で観劇しました。


お話は、アフリカの小国グジャマラでのクーデター勃発から始まります。国王夫妻が暗殺され、残された王女アルマはなぜか日本へと亡命します。


このアルマ王女を夢白あやさんが好演。今後の活躍が楽しみな娘役さんです。


場面は、変わって1980年代の東京新宿。(いつ頃かは、後ほど、後ろのスクリーンに日向薫さん主演のベルサイユのばら(おそらく1989年の公演)の広告が出ることでも分かります。)


そして、凄腕のスイーパー冴羽獠(彩風咲奈さん)の登場!!
……というような格好いい登場の仕方ではありません。


その後も女性のお尻を触りまくる(今では完全にセ・ク・ハ・ラ)などチャラ男振りを
発揮。
彩風咲奈さんの新しい面を見たような……(冗談です)。
でも、チャラ男振りがなかなかいい!!冴羽獠を完全に演じ切っていましたね。


その後の場面で、凄腕スナイパーとしての顔に切り替わるのですが、この変身ぶりを彩風咲奈さんが見事に演じていました。そのあたり今回の見どころです。


一方、シティハンターの相棒の槇村香(朝月希和さん)。原作でお馴染みの100tハンマーで
チャラ男振りを発揮する冴羽獠に鉄槌を下します。今までの朝月希和さんに(多分)ない
ちょっと男っぽい役。


この二人が組むシティハンターに同時に二つの依頼が来ます。


一つは、亡命しているグジャマラ王国のアルマ王女の護衛。


もう一つは、新宿の伝言板(懐かしいですねー。スマホの登場で今や絶滅危惧種ですね。)
にはXYZのメッセージ。
※XYZは、シティーハンターに依頼を行うとき、新宿駅東口の伝言板に書き込む暗号。由来 
 はカクテル「X-Y-Z」で、アルファベットの終わり=もう後が無い、という意味。
これは、女優・宇都宮乙(千風カレンさん)からの窮地に陥っている息子を救ってほしい
という依頼。


この二つの事件が互いに絡み合いながらお話は展開していきます。二つの事件は次第に一つに収束していくのですが、そこに至る前半部分が少しゴチャゴチャしていて分かりにくい。


そこに絡んでくるのが冴羽獠の元同僚のアメリカ人ミック・エンジェル(朝美絢さん)。
果たして、彼は味方なのか?敵なのか?


そして、海坊主(縣千さん)。冴羽獠と互角の腕を持つスイーパー。原作ではスキンヘッドにサングラスですが、スキンヘッドはバンダナにしていました。サングラスは最後のところで一瞬外すのですが、残念、見逃してしまいました(外すことは事前に知っていたのですが……。)。
もう1回観劇に行く予定ですので、その時にはしっかり確認します。


縣千さんもいかにも海坊主っていう雰囲気を出していましたね。ちょっと強面だけどちょっと可愛い……。
皿洗いすると皿が真っ二つに。そして猫が苦手。


これらの人物を中心にして、物語は、「冴羽獠は、育ての親ともいえる人物・海原神が首領を務める闇の巨大犯罪組織ユニオン・テオーベと対峙することになる。」(公演プログラムより)


演出の齋藤吉正先生の作品への思い入れが強すぎるのか、いろいろと詰め込み過ぎてちょっと話が分かりづらい。
これから観劇する方は、原作を読む必要はありませんが、少なくとも宝塚のホームページの
人物相関図を見ておくことと、ウィキペディアでシティーハンターを検索して読んでおくと
いいと思います。


ところで、副題の「盗まれたXYZ」ですが、偽物のシティハンターが出てくるので、
「盗まれた」ということでしょうか?



それでは、明日は、ショーの方の『Fire Fever!』について、レポートします。