星組東急シアターオーブ公演『Big Fish』初日観劇②(ネタバレあり)
今晩は、壽々(じゅじゅ)です。
昨日は、星組東急シアターオーブ公演
『BIG FISH』を観劇に、東京・渋谷まで
遠征してきました。
宝塚の公演で初日のチケットが取れたの
は、今回が初めて。
e⁺のマチ★ソワ先行抽選販売で、初日の
チケットの申し込みのメールが来たので、
ダメ元で申し込んだところ、何と、当選
してしまいました。
ちなみに、友の会も申し込んだのですが、
こちらは、全滅しました。
席は2階席の3列目だったのですが、観れ
ることが大事だと。
まさか、ライブ配信もなしだとはね。思
ってもみませんでした。
客席に行ってみると、私の席と思われる
席に他の人が座っていました。
自分で言うのも面倒なので、係の人に言
ってもらって、1列前に移動してもらいま
した。
傾斜が急なので、2階席からも舞台が良く
見えました。
台風1号が気がかりだったのですが、昨日
は天気も良く、これなら大丈夫だと思っ
ていたら、何と、名古屋駅に到着したら、
構内放送で、新大阪駅ー京都駅間で車両
の不具合発生により、新幹線が20分ほど
遅れているとのこと。
多少、余裕を見て、新幹線を予約してい
たので、開演には間に合ったのですが、
公演プログラム専用販売窓口には、もう、
長蛇の列ができていました。
公演グッズも売っている方に並んでいる
人はもっと沢山いましたが、開演に間に
合ったのでしょうか?
前置きが長くなりましたが、本題に入り
ます。
まず、公演プログラムからストーリーで
す。
==================
まるで御伽噺のように自らの人生を語
り、周囲を魅了するエドワード・ブルー
ム(礼真琴)。自分の運命を教えてくれ
た魔女(都優奈)や、共に故郷から旅に
出た巨人(大希颯)の話。サーカスでの
最愛の妻サンドラ(小桜ほのか、詩ちづ
る)との出会い等、彼の奇想天外な話は
幼い息子ウィル(極美慎)を虜にしてい
た。
しかし、成長するにつれてウィルは父
の話を素直に聞くことができなくなって
いく。息子に距離を置かれながらも、変
わらず自らの人生を語って聞かせようと
するエドワード。互いに歩み寄ることが
できないまま、ある出来事をきっかけに
親子の溝はますます深まってしまう……。
ある日、エドワードが病に倒れたとい
う知らせを受け、ウィルは妻のジョセフ
ィーン(星咲希)と共に両親の家へと戻
る。病気に冒され自らの最期への不安を
抱きながらも、エドワードはかつての冒
険譚を語り続けていた。そんなエドワー
ドにまた反発するウィルだったが、父の
真実の姿を知りたいとその足跡を辿りは
じめる。
エドワードの本当の人生とはどんなも
のだったのか。そして愛する息子に彼が
伝えたかったこととはー。
==================
以降は、ティム・バートン監督による映
画版と今回の宝塚版とを比較しながら、
コメントをしていきます。
なお、映画版を観ていないという方は、
ウィキペディアに映画版のあらすじが載
っていますので、そちらをご参照下さい。
映画版と宝塚版で大きく違うのは、「ス
ペクター」という街が映画版では出て来
るのに、宝塚版では出て来ないことです。
ただ、すっ飛ばすだけならいいのですが、
それでは困ることが出てきます。
ジェニー(鳳花るりな)は、この街の住
人の一人なのです。
そこで、宝塚版では、ジェニーをエドワ
ードの生まれ故郷のアシュトンの幼友達
にしています。
それ以外は、ほぼ、映画版も宝塚版も、
物語の大きな枠組みは変わりません。
細かい所の違いを指摘しながら、上のス
トーリーの補足とコメントをしていきま
す。したがって、完全にネタバレします。
(なお、全部を記憶している訳ではない
ので、間違った所があった時はご容赦下
さい)
幕が上がると、そこは川岸で、何故か舞
台奥に人魚(希沙薫)がいます。そして、
川に向かって石を投げているエドワード
のところへ結婚式を翌日に控えたウィル
がやってきて、結婚式で余計なことは話
さないように念を押していきます。
ウィルは、エドワードが結婚式で、また、
ホラ話をしないかと気にしていたのです。
少年時代のエドワード。幼馴染のドン・
プライス(蒼舞咲歩)とその弟ザッキー
(夕陽真輝)と共に魔女を探して、沼地
を歩いています。
そこへ、水晶玉手に持った魔女が現れて、
ドン・プライスの未来を予言します。そ
の予言が曖昧だったために、ドン・プラ
イスは、魔女を相手にしようとしないで、
弟と一緒に帰ってしまいます。
一方、エドワードには、魔女は本当の未
来、死に様を水晶玉に映してみせます。
ここは、映画版はちょっと違います。
魔女は黒い眼帯をしていて、その眼帯を
めくると、中に玉のような物が入ってい
て、そこにエドワードの最期の様子が映
し出されます。
自分の死に様を知ったエドワードは、こ
れは、自分の死に方ではないと、怖い物
知らずになります。
さて、元に戻って、宝塚版では、その後、
魔女とウィーチーズによる歌とダンスが
あるのですが、魔女役の都優奈さんの歌
の素晴らしさは、①に書いたとおりです。
魔女たちのダンスも衣装も素敵でした。
ただ、水晶玉を持っている魔女がなんだ
か、魔女というより占い師のように見え
るのですが……。
次は、川のほとりの結婚披露宴の場面。
ウィルが挨拶をしていると、エドワード
が横からマイクを奪い取って、列席者の
前で饒舌に話しだしてしまいます。
そして、ウィルが機会をみて発表しよう
と思っていたジョセフィーンが妊娠して
いることも、バラシてしまいます。
これが上のストーリーの「ある出来事を
きっかけに親子の溝はますます深まって
しまう……。」の「ある出来事」です。
ところで、ここも映画版は違っています。
映画版でエドワードが結婚披露宴で話し
たのは、ウィルの生まれた日に巨大な魚
(「ビッグ・フィッシュ」)を金の指輪
で釣った話というホラ話です。
自分の結婚披露宴で、またもや、ホラ話
をしてしまったエドワードにウィルは、
もう、父親とは顔を合わせようともしな
くなります。
ここが、宝塚版で私が残念に思った場面
の一つです。
映画版では、巨大なナマズのような魚が
出て来るのに、話を変えてしまったため
に、この場面にも最後の方の場面にも、
タイトルの「ビッグ・フィッシュ」は出
てきません。
なお、「ビッグ・フィッシュ」には、誰
も信じないホラ話という意味合いがあり
ます。(ウィキペディアより)
だから、出さなくてもいいんだという話
にはならないと思うのですが……。
次の場面は、舞台の上手と下手の2箇所
で病院の診察室になります。
下手は、ニューヨークの産婦人科で、ジ
ョセフィーンがエコー検査を受けていま
す。
二人は、自分たちの子供が男の子である
ことを知って喜びます。(←なんで男の
子であると喜ぶのかは不明)
一方の上手のアラバマでは、エドワード
が主治医のベネット(ひろ香祐 )の診察
を受けています。
エドワードは、癌が体のあちこちに転移
して、もう、手の施しようのない状態で
した。
ここの場面は、映画にはない場面です。
映画版では、エドワードは癌ではなく、
どちらかというと、老衰に近い状態で最
期を迎えます。
これをエドワードの病気を癌に変えたこ
とが、ちょっと、観客の涙を誘うのでし
ょう。
私の右隣の人は、すすり泣きをしていま
した。ハンカチ2枚くらい必要になりそ
うです。
エドワードの病を知らされたウィルは、
実家に駆け付け、エドワードに本当に経
験したことを教えて欲しいと頼みます。
エドワードは、生まれ故郷のアシュトン
にいた頃の話を語り始めます。
エドワードは、アリゾナの小さな町アシ
ュトンの人気者で、ジェニーもエドワー
ドに夢中です。
そこへ、近くの丘に巨人が現れたと町中
が大騒ぎになります。
バットを手にして巨人を退治しようとす
るドンたちに対して、エドワードは自分
が巨人を説得すると申し出て、巨人が棲
む洞窟へと向かいます。
洞窟の様子は、舞台上のスクリーンに映
し出されます。
(こういう形で「ビッグ・フィッシュ」
を登場させても良かったのでは、と思う
のですが……。)
洞窟の奥で巨人カールと出会ったエドワ
ードは、カールを説得し、共に広い世界
へと旅立つことを決意します。
カール役の大希颯さんは、スティルツ
(高足)という道具を使って、高さ3メ
ートルの巨人を表現しています。
(公演プログラムより)
さすがに、映画版の5メートルには届き
ませんが。
エドワードとカールは、トルネードに巻
き込まれ、サーカス団のテントに辿り着
きます。
この部分が、上で述べたすっ飛ばした部
分です。
長くなったので、③へ続きます。
①の記事です↓

