A席で観た、雪組宝塚大劇場公演『ベルサイユのばら』-フェルゼン編-!!
今晩は、壽々(じゅじゅ)です。
昨日は、雪組宝塚大劇場公演『ベルサイ
ユのばら』-フェルゼン編-を観劇に、
宝塚まで遠征してきました。
席は友の会抽選でようやく当選したA席
で、やはり、舞台が遠かったです。
それと、いつもの事ですが、左前の人の
頭で、舞台と銀橋の下手側がほとんど見
えませんでした。
A席しか当選しないのは仕方がないとは、
思いながらも、改札口でも、私の席の周
りでも、ファンクラブのチケットとしか
思えないチケット入れを持った人が多い
のには複雑な気持ちがしました。
私が『ベルサイユのばら』を観たのは、
2015年の花組公演のフェルゼンとマリー
・アントワネット編なのですが、フェル
ゼン役の明日海りおさんがスウェーデン
からフランスへと馬車で疾駆する場面し
か覚えていません。
したがって、今回の雪組公演が花組公演
と、どこがどう変わったのかの細かい所
は分かりません。
ただ、なんとなく、今まで、やや王室よ
りだった描写が、少し、市民寄りになっ
たような印象を受けました。
ただ、メインの場面のオスカルがアンド
レに自分の気持ちを打ち明ける場面や、
オスカルとアンドレが死ぬ場面、フェル
ゼンがマリー・アントワネットを救出し
ようとするのをマリー・アントワネット
が拒絶する場面は、ほぼ、同じだったと
思います。
ストーリーは、今更感がありますが、暫
く、『ベルサイユのばら』の上演はなか
ったため(2015年の花組公演が最後です)、
初めて観るという方もみえると思います
ので、公演プログラムからストーリーを
紹介します。(ちょっと長いです)
時は18世紀末のフランスー。
1774年1月、華麗なロココ調の貴族文
化が絢爛と咲き誇るパリ・オペラ座で、
華やかな仮面舞踏会が開かれる中、留学
生として彼の地を訪れていたスウェーデ
ン貴族、ハンス・アクセル・フォン・フ
ェルゼンは、いまだしきたりや習慣に馴
染めず、貴族たちの嘲るような視線を浴
び戸惑っていた。そんな彼に優しく手を
差し伸べる女性が……。しかし、その手
を取ろうとするフェルゼンを近衛連隊長
付きの大尉オスカル・フランソワ・ド・
ジャルジェが遮る。その女性こそ、フラ
ンス王太妃マリー・アントワネットだっ
たのだ。驚いたフェルゼンは即座にオス
カルに自身の非礼を詫びる。だがその時
すでに、彼は美しい王太子妃アントワネ
ットに強く心惹かれ、アントワネットも
同じく、温かな眼差しを向ける凛々しい
青年に生まれて初めて熱い胸のときめき
を覚えていた。そして、女に生まれなが
ら幼い頃より軍人となるべく育てられ、
アントワネットに忠誠を尽くすオスカル
もまた、その潔いフェルゼンの姿に心動
かされるのだった。
やがて永の栄華を誇ったブルボン王朝
は翳りを見せ始める。重税に喘ぎ各地で
暴動を起こす民衆と宮廷の関係は緊迫の
度合いを深め、軍隊と民衆との衝突は時
間の問題であった。
そんな情勢をよそに、幾度の出会いと
別れを繰り返しながらもフェルゼンとア
ントワネットの運命の糸は固く結ばれ、
今もなお二人は秘かに逢瀬を重ねていた。
しかし彼らの道ならぬ恋の噂は国王ルイ
16世の耳にも届き、加えて民衆の非難の
眼は、浪費を繰り返してきたアントワネ
ットに向けられるほどに事態は深刻だっ
た。
フェルゼンとアントワネットの身を案
じたオスカルは、国家の窮状を救うため
にも王妃と別れて欲しいとフェルゼンに
進言する。その忠告を、例えフランスが
どうなろうとも王妃の傍を離れる事は出
来ないと頑なに拒むフェルゼン。しかし、
アントワネットの輿入れから付き添って
きたメルシー伯爵に説得されたフェルゼ
ンは、身を引くことこそが真実の愛であ
ると悟り、ついにスウェーデンへの帰国
を決意する。アントワネットもようやく
王妃、妻、そして母としての真の役目を
自覚するのだった。
フェルゼンは王妃の面影を胸に刻み、
そして、我が身を思い心を尽くしてくれ
たオスカルの事を、幼い頃から彼女を愛
するアンドレ・グランディエに託し、一
人故国へと出立する。
スウェーデンに帰国したフェルゼンは、
ひたすらにアントワネットの無事とブル
ボン王朝の安泰を願い続けていた。そん
なある日、密かに彼を訪ねてやって来た
オスカルの部下ジェローデルから、革命
の勃発、その最中オスカルの身に起こっ
た悲劇、国王一家の現状を知らされたフ
ェルゼンは驚愕する。何としても王妃を
救い出さなければ……。ほとばしる情熱
に突き動かされたフェルゼンは、アント
ワネットへの深い愛を胸にフランスの地
を目指すー。
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というのが、第一幕です。
この第一幕の最後に、彩風咲奈さんが客
席を駆け抜けるという場面がありますが、
残念ながら、私の席とは反対の方へ去っ
ていきました。
また、この公演でも、花組の『アルカン
シエル』と同様に、ショーのない代わり
に、少し、長めのフィナーレがあって、
彩風咲奈さんを中心としたダンスを楽し
むことができます。
そして、パレード。話には聞いていまし
たが、お芝居の衣装のままで、客席降り
してくれます。
私の席の後方まで、来てくれました。
相変わらず、誰だか分からないのは残念
ですが……。
あのピンクピンクの衣装は、第六場夢幻
のフェルゼンとマリー・アントワネット
の逢引きの場面で出てきます。
他は、フェルゼンは、基本、軍服です。
彩風咲奈さんのスタイルの良さに軍服が
よく似合っていました。
そして、夢白あやさんのマリー・アント
ワネット。
さすがですね。いかにも王妃マリー・ア
ントワネットという感じでしたし、歌も
結構上手いし、なんと、エトワールまで
やっちゃうし……。
処刑される最後の場面も、今までの作品
とちがって、やや抑えた演技で良かった
と思います。
オスカル役の朝美絢さん、アンドレ役の
縣千さん。今回は、フェルゼン編でした
ので、フェルゼン中心になり、出番が少
なかったのですが、それぞれの役がよく
似合っていました。
第1幕で、オスカルとアンドレが死んだ
とフェルゼンがジェローデルから聞かさ
れる場面では、思わず、えっとなりまし
たが、第2幕で復活しました。
まだ、公演は、これからですので、他の
方の評価も楽しみです。
今の所、やや、厳しめの評価が多いよう
ですが、50年の歴史がありますからね。
今までの公演と比べられても、とは思い
ますが……。