この記事は、ヒドくはないか?ーMrs. GREEN APPLEのMV炎上問題⑥
今日は、壽々(じゅじゅ)です。
川崎大助という作家の記事です。
プロフィールを読むと「小説執筆および
米英のポップ/ロック音楽に連動する文化
やライフスタイルを研究」と書いてあり
ます。
私が、ヒドいと問題視する箇所を記事か
ら引用します。
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ミセス・グリーンアップルの「コロンブ
ス」MV騒動は、日本ポップ音楽界の「社
会常識」の後進性を明らかにした(まる
で19世紀の児童むけ「偉人伝」みたいだ
った)。
(中略)
なぜならば、前回の「専門家のまとめ」
にも記したとおり、日本人の少なくない
層に蔓延するガラパゴス症状、心の中に
壁を作る「文化的鎖国」のせいで、現在、
深刻な退行現象が起きているからだ。
「コロンブスの扮装をして」植民地主義
や奴隷制を、さしたる批判的視点も取り
入れずにコメディとして演じるような点
が、その最たる表象だ。
(以下、略)
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上の(中略)とした箇所に、21世紀の現
代アメリカのカントリー音楽界の話が載
っています。
その話をするために、「コロンブス」M
V炎上の話を引用したようなもので、そ
の必然性があったようには思えません。
そもそも、日本の音楽界は「ガラパゴス
症状」でしょうか?
私は、テレビの音楽番組を録画して、毎
週見ていますが、韓国のK-POPグループ
が日本の音楽界を席捲しています。
一方で、日本のアーティストも、海外に
進出して、アメリカ合衆国のコンサート
などで、熱狂的な群衆を前に曲を披露し
ています。
それを見ると、「文化的鎖国」とか「日
本のポップ音楽は、そもそも『日本人に
聞かれること』しか想定していない」と
いうこの人の主張がいかに的外れである
かが分かります。
専門家(エキスパート)ということらし
いですが、一体、どこが専門家なのでし
ょうか?
専門家と称するのであれば、テレビの音
楽番組くらいは見て欲しいと思うのです
が……。
記事の最後に、日本と韓国とを比べて、
「いまのところ「彼我の差」は、目がく
らむほど巨大だ」と書いてありますが、
目がくらむのは、この記事の方です。
なお、「まるで19世紀の児童むけ「偉人
伝」みたい」と書いてありますが、20世
紀でも「コロンブス」は偉人伝に載って
いました。
それが、日本で見直されるようになった
のは、21世紀になってからです。
そもそも、日本人の間で「コロンブス」
が問題視されないのは、コロンブスの所
業が、世界史の教科書にも載っていない
ことと(下記参照)、日本人の多くが人
種差別や植民地支配に関心がない(人種
差別がないとは言っていません)からだ
と思います。