壽々の雑記帳

観劇のコメントや日々の出来事・時事問題などについて綴ります。

法は、全ての者に平等に適用されるべきだと思うのだが……。パリ五輪の体操女子日本代表の出場辞退②(シニア雑記)

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


相変わらず、賛否両論が飛び交っている
パリ五輪の体操女子日本代表の出場辞退
問題ですが、私は、出場辞退もやむを得
ないと考えます。


この件について、教育評論家の尾木直樹
氏が、自身のブログで「パリオリンピッ
ク女子体操キャプテンであり第一人者で
もあるA(19歳)さん つい最近の飲酒
・喫煙が発覚して代表辞退、日本選手チ
ームは一人欠いた4人で戦わざるを得な
くなったのです」と綴り始めると「前代
未聞です」「失望の声が広がっています」
と説明し、「尾木ママは機械的な厳罰主
義に偏っているように思います」と言及
したそうですが、そうでしょうか?


「二十歳未満ノ者ノ喫煙ノ禁止ニ関スル
法律」の第1条には、「20歳未満の者は
煙草を喫することを得ず」と規定されて
います。


また、「二十歳未満ノ者ノ飲酒ノ禁止ニ
関スル法律」の第1条第1項には、「20
歳未満の者は飲類を飲用することを得ず」
と規定されています。


愛知県警のHPを見ると、それぞれ、


「青少年期に喫煙を始めると、成人後に
喫煙を始めた場合に比べて、がんや虚血
性心疾患などにかかる危険性が高くなり
ます。肺がんによる死亡率も、20歳未満
で喫煙を始めた場合は高くなります。」


「アルコールを大量に長い年月飲み過ぎ
ると脳が縮んでいきます。特に脳が未成
熟な20歳未満では起こりやすいのです。
そのため勉強に必要な集中力や記憶力が
低下し、成績不振にもつながります。」


と説明されています。


つまり、誰のためでもなく、本人の心身
に悪影響を及ぼすから、20歳未満の喫煙
・飲酒が禁じられているのです。


この法律に違反したということであれば、
オリンピック代表選手であるかどうかは
関係ないことです。


法律は、誰に対しても等しく平等に適用
されるべきだと考えるからです。


むしろ、オリンピック代表選手であるか
らこそ、社会的影響が大きいと言えるで
しょう。


尾木直樹氏は「違法行為は処罰されます」
と言及した上で、「しかし取り返しのつ
かないような重い処分は違うように思い
ます」と記し、「特に若者は、失敗から
学び成長するものです」と私見を述べた
とのことですが、新聞の記事を読む限り、
本人が「辞退」したのであって「処分」
された訳ではなさそうです。


それはともかく、オリンピック代表選手
であるから「品行方正」であれ、という
のではなく、代表としてオリンピックに
出場するのであれば、やはり、自分自身
を厳しく律すべきであると考えます。


それが出来なかったということであれば、
代表辞退も止むをえないと思います。


尾木直樹氏は、普段は、正論を述べられ
る方ですが、今回は、ちょっと勘違いし
ているように思われます