偶にはいいかも。雪組公演『ベルサイユのばら』2回目観劇。
今晩は、壽々(じゅじゅ)です。
昨日は、酷暑の中、宝塚大劇場まで遠征
してきました。
本当に、名古屋も宝塚も暑かったです。
東海道新幹線の待合室は、訪日外国人観
光客で一杯で、座る場所もないほどでし
た。
今回は、阪急交通社の貸切公演弁当付き
プラン。
席は20列目、上手通路脇でした。
こんな弁当です↓
開場前に丁度、窓側の座席が空いたので
そこで、美味しく頂きました。
さて、作品については、今時、こんな古
臭い作品を上演するなんて、と思ってい
たのですが、偶には上演するのもいいの
かも、と今回思いました。
なにしろ、宝塚歌劇団110年の歴史の半
分近く、再演され続け、宝塚歌劇団を支
えてきた作品です。
名場面、名セリフ、名曲に溢れています。
宝塚の伝統を次の時代に引き継いでいく。
そういう意味でも再演されていく意義が
あるのでしょう。
「歌劇」の座談会を読んでも、この作品
が宝塚歌劇団に入団するきっかけになっ
たという人も大勢います。
ただ、今回、ピンクの衣装が話題になり
ましたが、もっと、演出を変えても良か
ったのではないか、と思います。
「歌劇」7月号の座談会の植田紳爾氏の
言葉として、
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「それが今回10年ぶりの再演となると、
初めて観ますと言う方もやはりいらっし
ゃり、その方たちのためにするのか、50
年前に観た方のためにするのかでは全然
創り方が違ってきます。これまでも観て
くださっている方には次の展開も全て分
かっているけれど、初めて観られる方に
はやはり丁寧に筋道を伝えないと話が繋
がらない。だから台本を見て、毎日のよ
うに今まだ迷っています。」
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というのが載っています。
50年前に観劇した人は、いずれ、観劇に
来なくなります。時間の問題でしょう。
一方、初めて観劇する人は、これからの
宝塚歌劇団を支えてくれるでしょう。
衣裳がピンクになっただけでも大騒ぎす
る「宝塚ファン」ですが、私は、ピンク
の衣装もいいと思いますし、もっと、大
胆に演出を変えてもいいと思っています。
例えば、今回の演出では、マリー・アン
トワネット自身は「王妃」としか言わな
いのですが、他の人のセリフには「フラ
ンスの女王様」というのが出て来て、初
めての人には?となります。
また、マリー・アントワネットが「パン
がなければお菓子を食べればいい」と言
うセリフも、現在では、アントワネット
自身の言葉ではないことが判明していま
す。削った方がいいでしょう。
更に、オスカルらがバスティーユを襲撃
するという名場面も、敵は銃で撃って来
るのに、こちらは剣だけで立ち向かうと
いうのは、さすがに無理があるでしょう。
剣を掲げてのダンスも少し古すぎます。
次は、60周年でしょうか?
その時には、抵抗は大きいでしょうが、
思い切った演出の変更も、今後もこの作
品が愛され続けるためにも、必要ではな
いかと思います。
