壽々の雑記帳

観劇のコメントや日々の出来事・時事問題などについて綴ります。

やはり名作だ!!『琥珀色の雨にぬれて』全国ツアー公演観劇感想イロイロ。

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


昨日の記事↓の続きになります。

今回は、お芝居の方、『琥珀色の雨にぬ
れて』についてのコメントになります。


まず、公演プログラムからMain Castの
紹介です。
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クロード・ドゥ・ベルナール公爵
(退役軍人)
鳳月杏


シャロン・カザティ
(マヌカン)
 天紫珠李


ルイ・バランタン
(ダンサー、ジゴロ)
 水美舞


ジョルジュ・ドゥ・ボーモン伯爵
(銀行家、シャロンのパトロン)
 凛城きら


シモーヌ
(有閑マダムの一人)
 梨花ますみ


エヴァ
(クラブ「フルール」のマダム)
 白雪さち花


 シャルル・ドゥ・ノアーユ子爵
(花屋)
夢奈瑠音


 アルベール
(ジゴロ)
英かおと


ミッシェル・ドゥ・プレール伯爵
(フランソワーズの兄。クロードの親友)
 礼華はる


フランソワーズ・ドゥ・プレール
(クロードの婚約者)
 白河りり
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公演プログラムからStoryです。
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 1922年、秋のある朝。パリ郊外にある
フォンテンブローの森を散策していたク
ロード・ドゥ・ベルナール公爵(鳳月杏)
は、一人の女性(天紫珠李)と出会う。
神秘的な美しさを湛え、大勢の紳士淑女
たちを相手に自由に振る舞うその姿に、
クロードは一瞬にして惹きつけられる。
森の妖精のように軽やかな足取りで去っ
ていく彼女をうっとりと見送るクロード。
そんな彼に、ジゴロのルイ・バランタン
(水美舞斗)が声をかけ、女性の正体を
明かす。彼女の名はシャロン・カザティ、
絵や写真のモデルをしたり、客の前でド
レスを着て自らその広告塔を務めたりす
る、いわゆるマヌカンである、とー。実
はルイもシャロンに魅せられていた。公
爵であるクロードとシャロンは生きる世
界が違うと忠告するルイに対し、クロー
ドは心の在り処は同じはずだと反論する。
同じ女性に惹かれた二人の間には奇妙な
友情が芽生え、どちらがシャロンの心を
射止めるか、正々堂々と勝負する事を誓
い合う。


 同じ頃、フォンテンブローの森に近い
クロードの姉ソフィー(桃歌雪)の邸で
は、ミッシェル・ドゥ・プレール伯爵
(礼華はる)がクロードの帰りを待ち侘
びていた。邸に戻ったクロードにミッシ
ェルは、空軍を除隊した時に二人で話し
合った民間航空事業を起こす計画を実行
に移そうと持ちかける。また、ミッシェ
ルと共に、彼の妹でクロードのフィアン
セである フランソワーズ( 白河りり)
も邸を訪れていた。姉のソフィーは、フ
ランソワーズと結婚して一刻も早く身を
固めるようクロードに勧めるが、朝の散
策で出会ったシャロンに心を奪われたま
まのクロードは言葉を濁すのだった。


 ある夜、パリの高級クラブ「フルール」
に、シャロンが銀行家の ジョルジュ・ド
ゥ・ボーモン伯爵(凛城きら)に伴われ
てやって来る。彼女は酔客に絡まれてし
まうが、偶然その場に居合わせたクロー
ドが酔客を追っ払って場を収める。お礼
にとクロードに口づけをするシャロン。
いつもとは違うその様子から、ルイは彼
女がクロードに恋している事を察するの
だった。そしてフロアの片隅には、そん
なクロードを見つめるフランソワーズの
姿があった。


 数日後、クロードはフランソワーズに
呼び出され、フルールのマダム・エヴァ
(白雪さち花)からの伝言を聞かされる。
それは、シャロンがボーモン伯爵に連れ
られ豪華列車で南仏ニースに行くという
知らせだった。運命のいたずらか、フィ
アンセであるフランソワーズにその伝言
が託されてしまった事にクロードは激し
く動揺する。しかしそれ以上に、抑え切
れない程のシャロンへの想いがクロード
の中に込み上げ、ついに彼は同じ列車で
ニースに向かう決意をするー。
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プロローグは、タンゴで始まり、全編ほ
ぼタンゴです。


スペインが舞台だったっけ?と思うほど
タンゴ、タンゴです。


当時のフランスでは、タンゴが流行りだ
ったのでしょうか?


なお、主人公のクロードは、タンゴが踊
れないという設定になっています。


場面が変わって、クロードは、雨の降り
始めたマジョレ湖の畔に立って、数年前
の日々を思い出しています。


そのマジョレ湖では、琥珀色の雨が降る
と言う。


設定からして、ロマンチックですね。見
てみたいです、琥珀色の雨を。


1984年の花組大劇場公演が初演で、198
7年の花組地方公演、2002年の花組大劇
場公演、2003年の花組全国ツアー公演、
2012年の星組全国ツアー公演、2017年
の雪組全国ツアー公演、そして、今回の
月組全国ツアー公演と再演を重ねてきた
だけあって、さすがの名作です。


特に、主題曲の「琥珀色の雨にぬれて」
と、「セ・ラ・ヴィ」は、名曲だと思
います。(「セ・ラ・ヴィ」とは、フ
ランス語で「これが人生さ」「人生って、
こんなものさ」という意味だそうです)


私がこの作品を初めて観たのは、星組全
国ツアー公演で、なんで、フランソワー
ズがニースのホテルまで自分で車を運転
してまでやって来て、ホテルの従業員に
摘まみだされようとされているのかが、
分かりませんでした。


フランソワーズは、「青列車」に乗って、
シャロンと一緒にニースにやってきた婚
約者(後に結婚)のクロードを自ら車を
運転して追い掛けてきたんですね。


これで、公演プログラムとは、観劇前に
ストーリーの概略を知ることと、観劇後
にブログを書くために必須のアイテムだ
と知りました。


世間知らずのお坊ちゃま貴族の青年が、
婚約者がいるにも関わらず、別世界の住
人であるマヌカンのシャロンとの恋に落
ちていくというお話です。


別世界の住人であるからこそ、心惹かれ
合ったのかもしれません。


そして、ジゴロという存在。


↑のMain Castで、シャルル・ドゥ・ノア
ーユ子爵(夢奈瑠音)は、「花屋」とな
っていますが、裏の顔は、ジゴロの元締
めです。


貴族と富豪の世界と裏社会のジゴロの世
界とが、高級クラブの「フルール」で交
わって、そのことが、この作品の魅力を
一層、引き立たせます。


ただ、名作ではありますが、この作品は、
演じる人を選びそうです。


その話は、次の回で。