壽々の雑記帳

観劇のコメントや日々の出来事・時事問題などについて綴ります。

結局、消費者よりもコメ農家優先なんだ!!備蓄米を放出しない理由は??(シニア雑記)

今日は、壽々(じゅじゅ)です。


9月4日付の中日新聞6面に「備蓄米放出
なぜ慎重?」「新米の本格流通待ち」と
いうタイトルの記事が載っていました。


政府備蓄米は、今年6月末時点で91万ト
ンを保管しているとのことです。


これを放出すれば、コメ不足は一挙に解
決するでしょう。


それでは、なぜ放出しないのか?


このQに対して、中日新聞ではこう書か
れています。
==================
 備蓄米の放出は、民間での取引が基本
となっているコメの需給や価格に影響を
与える恐れがある
。現在の品薄は、新米
に切り替わる端境期に、南海トラフ地震
の消費者の買いだめが生じたことも一因
とされる。農林水産省は新米がまもなく
本格的に出回るので、それまでは民間の
在庫で対応できるとの判断。特に新米の
取引時期だけに政府も慎重とみられる。
==================
要するに、備蓄米の放出は、「コメの需
給や価格に影響を与える恐れがあるため、
慎重に考えるべき」というのが、坂本哲
志農水大臣の考えです。


つまり、コメの価格を維持するために、
備蓄米を放出しないというのが政府の考
えです。


しかし、スーパーなどの店頭にコメがな
いというのが実態です。


これに対して、(別の記事になりますが)
坂本哲志農水大臣は、スーパーに行った
ら「間もなく入荷する」と言われたそうで
す。


スーパーの店員の情報を基に「新米が出
回るのでコメ不足は9月には解消する」と
言っている訳です。


ただ、新米が9月に出回っても、従来の
価格とはならなそうです。


9月3日付の朝日新聞デジタル版では、
==================
米の生産量が全国3位の秋田県では、県
産あきたこまち60キロあたりの概算金を
前年比38%増の1万6800円に決めた。過
去10年でも最大の上げ幅だった。同1位
の新潟県でも県産コシヒカリが同22%増
の1万7千円。同2位の北海道では道産な
なつぼしが同32%増の1万6500円だった。
西日本でも引き上げが相次ぎ、香川県産
のコシヒカリは同42%増の1万6620円、
高知県産のコシヒカリも43%増の1万48
00円となっている。
==================
つまり、新米が出回ったとしても、消費
者は、前年より2~4割高いコメを買わさ
れることになるのです。


大阪府の吉村知事は、備蓄米を放出しな
いことに激怒しているようですが、コメ
農家の保護にだけ取り組んで消費者の困
窮を顧みない政府にこのまま黙っていて
いいものでしょうか?


なお、この件に関しては、9月5日付の
現代ビジネスの記事が詳しいです。