壽々の雑記帳

観劇のコメントや日々の出来事・時事問題などについて綴ります。

結構、面白かった劇団四季の『バケモノの子』名古屋公演を観劇。

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


昨日は、劇団四季の『バケモノの子』を
観に、名古屋四季劇場へ行ってきました。


名古屋四季劇場は、久し振り。


ずーと、『キャッツ』公演をやっていた
ので……。


さすがに、『キャッツ』は、もう、何回
も観ているので、今回は、パスしました。


『バケモノの子』は、ファミリー向けの
ミュージカルだと思うのですが、日曜日
なのに、親子連れよりも、大人の方が多
かったです。特に、男の人が多いのには、
宝塚歌劇をいつも観ている私には、ちょ
っと驚きでした。


カップルで観るというのも、なんか違う
ような……。


ただ、アニメも面白かったですが、四季
の『バケモノの子』も、ちょっと、スト
ーリーを変えているような気がしますが、
結構、面白かったです。


ということで、公演プログラムからスト
ーリーです、と言いたいところですが、
ちょっと、4ページもあるので、前半だ
け、ご紹介します。
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 この世界には、人間の世界とは別に、
もうひとつの世界がある。バケモノの世
界だ。


 バケモノで活気づく街・渋天街。長年
バケモノたちを束ねてきた崇師が、彼ら
を前に引退して神に転生することを宣言
する。宗師だけが神になることを許され、
その機会が訪れるのは百年に一度きり。
強さと品格に秀でた者が跡目を継ぐしき
たりがあり、9年後に控えるその日まで
に、バケモノたちは相応しい者を選ばな
くてはいけない。候補者はふたりーバケ
モノ界随一の腕っぷしを誇り、乱暴者だ
が心に強い信念を持つ熊徹、そして強さ
も品格もあわせ持つ猪王山。ふたりは早
くも火花を散らすが、宗師は熊徹に弟子
をとることを課し、また「真の強さ」と
は何かを考えるようにと言葉を残す。ふ
たりの子どもと百人の弟子を従える猪王
山。対し、ひとりの弟子も育て上げたこ
とがない熊徹。旧友の百秋坊と多々良が
あれこれと思案するなか、熊徹は気にも
留めないそぶりでその場を去り……。


 その頃、東京・渋谷。ひとりの少年が
行きかう人々の間を縫い走ってくる。彼
の名は蓮。最愛の母を失い、幼いながら
孤独な日々を送っていた。大人たちの手
から逃れようと夜の街を必死に駆けるさ
なか、偶然に出会ったのは、人間の世界
に紛れ込み、弟子を探しに来ていた熊徹。
追い詰められた蓮は熊徹の後を追って渋
天街に迷い込み、熊徹と猪王山の猛然た
る闘いを目の当たりにする。勝負は宗師
が仲裁に入り持ち越しとなるが、ひとり
で生きるための「強さ」を求めて、蓮は
熊徹の弟子となることを決意。熊徹は年
齢にちなんで蓮に「九太」と名付け、ふ
たりは師弟となった。


 百秋坊、多々良をはじめバケモノたち
の助けもあり、蓮は慣れない修行を少し
ずつ乗り越えていく。そして始まった熊
徹の稽古。「胸の中の剣を握りしめろ」
という熊徹の言葉を理解できず反発しな
がらも、必死に食らいつこうとする蓮。
ふたりは奇妙な共同生活と修行の日々を
重ねて互いに成長し、いつしか本当の親
子のような絆が芽生え始めていた。


(後半、略)
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これは、親子連れ、特に男の子を持った
親子(別に女の子でも構いませんが)に
お薦めの作品です。


何故なら、この作品は、父親とその男の
子の物語ですから。


小学生くらいの男の子も来ていましたが、
多分、この作品の真の意味する所は理解
できないかも知れません。


ただ、それでいいのだと思います。


この作品を観たことが、その子が成長し
ていく過程で、何らかの意味を持ってく
れば。


なお、この作品に出て来るメルヴィルの
『白鯨』もお薦めの小説です。


私も中学生の頃に読んで、読み終えるの
に3年くらいかかりましたが。(なお、
『レ・ミゼラブル』と『ドン・キホーテ』
も同じくらいかかりました)


子役を含めて、出演者全員歌が上手いの
ですが、中でも蓮の母親役の葛葉かなさ
んの歌が聴き応えがありました。


宝塚歌劇団ばかり観ていると、あれが当
然みたいになってしまうので、こうやっ
て、時々、軌道修正をしています。


何しろ、私の宝塚歴は10年ですが、劇団
四季歴は40年ですから。