壽々の雑記帳

観劇のコメントや日々の出来事・時事問題などについて綴ります。

それでも退団公演にしては出番の少ない舞空瞳さん。星組公演『記憶にございません!』

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


元々、映画版では、黒田総理夫人の聡子
役(石田ゆり子)は、それほど出番の多
い役ではありません。


むしろ、事務秘書官の番場のぞみ(小池
栄子)の方が、出番が多いです。


映画版では、メインの出演者は、黒田総
理(中井貴一)、井坂首相秘書官(ディ
ーン・フジオカ)、番場事務秘書官(小
池栄子)の3人です。


宝塚版もストーリーをほとんど変えてい
ない(中には、全く同じセリフがある)
ので、どうしても、聡子夫人役は影が薄
くなります。


しかも、井坂秘書官と不倫をしていると
いう役です(最後は、黒田総理が謝罪し
て丸く収まりますが)。


演出の石田昌也氏によると「トップ・コ
ンビが同時に舞台に出るシーンを追加し
「出逢いと記憶」をイメージするエピソ
ードも盛り込んだ」そうです。


確かに、第十二場の回想・学生時代の場
面は映画版にはありませんし、聡子夫人
が黒田総理が記憶を失ったことを知って、
エジプトで生き埋めになったことやジョ
ージアのことなんかも全部忘れたのかと
訊く場面も映画版には(当たり前ですが)
ありません。


ただ、ゴルフ場の場面など、カットされ
てしまった場面もあります。


結局、映画版同様に、聡子夫人役の舞空
瞳さんよりも番場秘書官役の詩ちづるさ
んの方がはるかに出番の多い作品になっ
てしまいました。


やっぱり、宝塚は、男役>>>>>>>
娘役なんだ、とつくづく実感した作品に
なっています。