壽々の雑記帳

観劇のコメントや日々の出来事・時事問題などについて綴ります。

日本の刑事司法の在り方を見直すべき時だ。ー袴田巌さん無罪判決を考える(シニア雑記)

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


少し前に、テレビで『アンチヒーロー』
というドラマを放送していました。


主人公である弁護士(元検事)が同僚の
遺言を受けて、一家毒殺事件で死刑判決
を受けた死刑囚の冤罪を晴らすべく、検
察官の捏造した証拠を覆すというお話で
す。


おそらく、この事件をベースにした話だ
と思われます。


1966年6月30日、静岡県清水市のみそ製
造会社専務宅で一家4人強殺事件が発生し
ました。


そのみそ製造会社の従業員であった袴田
巌さんが容疑者として逮捕、起訴され、
1980年に最高裁で死刑が確定しました。


その袴田巌さんの再審公判で、静岡地裁
は、この9月26日に、捜査機関の三つの
証拠を「捜査機関の捏造」と認定して、
袴田巌さんに無罪の判決を言い渡しまし
た。


事件発生から58年後、死刑判決から44年
後のことです。


戦後5例目の死刑囚の再審無罪となりま
した。


ただ、どうでしょう。


もしかしたら、本当は、無実であるにも
かかわらず、裁判で有罪となり、刑に処
せられた人は、他にもいるのではないで
しょうか?


捜査機関が証拠を「捏造」「隠蔽」する
のであれば、今の日本では起こり得る話
です。


私は、今回の袴田巌さんの無罪判決を受
けて、日本の刑事司法の在り方を見直す
べき時だと思います。


ということで、この話、続きます。