壽々の雑記帳

観劇のコメントや日々の出来事・時事問題などについて綴ります。

A席で観た、花組宝塚大劇場公演『エンジェリックライ』2回目観劇コメント

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


昨日は、花組宝塚大劇場公演の2回目観劇
に行ってきました。


天気予報では、宝塚市で雨が降るという
予報になっていたので、長傘を持って出
かけたのですが、宝塚市に着いても雨は
降ってなく、天気予報に騙されました。


ただ、帰りは、宝塚でも名古屋でも雨が
降っていて、一応、傘は役には立ちまし
たが。


さて、昨日は、宝塚友の会の抽選で当選
した席なんですが、一応、1階席ですが、
A席なので舞台が遠かったです。


また、通路からは、少し奥に入った席で、
客席降りは、相変わらず、置いてけぼり
状態でしたが、綺城ひか理さんが近くを
通ってくれたので、ちょっと、嬉しかっ
た。


今回は、お芝居の『エンジェリックライ』
の方についてコメントします。


まず、公演プログラムからストーリー紹
介です。
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 天界一の大ホラ吹き、天使アザゼル
(永久輝せあ)。彼は、ウソに塗れた人
間たちへの尽きない興味から、下界の人
間の動向が全て記録されている天界戸籍
台帳に手を触れてしまう。天帝(紫門ゆ
りや )の怒りを買ったアザゼルは、天使
の称号と一切の能力を封じられ、人間界
に墜とされるー。


 アザゼルが堕ちた場所、それは美しい
海に浮かぶラズーリ島。大宝石商フェデ
リコ(凪七瑠海)がオーナーを務めるリ
ゾート“エンピレオ”の完成記念セレモニ
ーの真っただ中だった。騒然とする人々
にアザゼルは、自分が天使であること、
天界から堕ちてきたことを説明するが、
ウソつき呼ばわりされるばかりで誰も信
じてくれない。それどころか、エンピレ
オの目玉である伝説の秘宝、ソロモンの
指輪を狙うエンジェルシーフかと疑われ、
連行されてしまう。


 どうにか追及を逃れたアザゼルは、場
末の酒場でエレナ(星空美咲)という女
性と出会う。彼女が本物のエンジェルシ
ーフだと知ったアザゼルは、一緒に指輪
を盗み出さないかと提案する。天使や悪
魔をも従えることが出来るという指輪の
力があれば天界に戻れるかもしれないと
考えたのだ。荒唐無稽としか思えないア
ザゼルの話にエレナは戸惑いながらも、
エンジェルシーフの名にかけて協力を誓
う。だが、この指輪の陰には悪魔フラウ
ロス(聖乃あすか)の存在があった……。
欲深いフェデリコを利用して、魔界を牛
耳ろうと目論むフラウロス。フェデリコ
もまた自らの望みを叶えるべく、悪魔と
知った上でフラウロスと手を組んでいた。


 ソロモンの指輪を巡り、やがて事態は
人間、天使、悪魔が入り乱れる騙し合い
に……。果たしてアザゼルは、無事に力
を取り戻し、天界に帰れるのかー!?
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さて、この作品をどう評価するかです。


先日の第1回の観劇の後のコメントでは、
〇に近い△としました。


少なくとも、✕の駄作ではないと思いま
す。


しかし、◎の傑作かというと、さすがに
そうではない、と思います。


それでは、〇かというとなんとなく、そ
うでもないような……。


お芝居が終わった後、私の一つ置いて左
の席の人が「妖精とか天使の話は」と言
ってましたが、多分、その後に「苦手だ」
とか「余り好きじゃない」が続くのだと
思います。


私は、妖精の話も天使が出てくる話も好
きですが、この作品は、谷貴矢氏の演出
にしては、今一つという感じがします。


おそらく、評価の分かれる作品なのだと
思います。


なお、上のストーリーの中で、肝心な部
分が抜けています。


それは、大ホラ吹きのアザゼルが嘘がつ
けない、本当のことしか言えない状態に
されて、地上に堕とされたということで
す。


したがって、「何者だ」と問われても、
「天使だ」と正直に言って、益々怪しま
れてしまいます。


これは、エレナに対しても同じで、自分
は天使だと言ってしまうので、信用され
ません。


ところが、その信用できないアザゼルに
対して、エレナは、自分がエンジェルシ
ーフだと正体を明かしてしまいます。そ
れどころか、親切にも(不用心にも?)、
フェデリコの手下から救ってくれ、泊ま
る所のないアザゼルを自分のアジトへ連
れていきます。


というような、それでいいのか?という
ようなストーリーが展開されていくので
す。


肩肘張らずに気楽に観れるという点はい
いのですが、天使VS.悪魔という話にして
は、お気楽というか、悪魔フラウロスも
出来るのは、睡眠魔法で人を操ることが
できるというだけで(だから、ソロモン
の指輪に選ばれた者を探しているのだと
思いますが)、なんだか今一つ、緊張感
がないというか……。


それに、ソロモンの指輪は、悪魔だけで
なく天使も従えることが出来るのですか
ら、天界の危機だと思うのですが、ソロ
モンの指輪を取り戻すために天帝がアザ
ゼル支援に送り込んだのは、大天使とは
言え、ラファエル(綺城ひか理)一人と
いうのは、危機感が足りないというか…。


というような調子で、お話が進んでいく
ので、今一つ、テンションが上がりませ
ん。(どう考えても辻褄の合わない部分
もあったりするので)


で、〇に近い△という評価になってしま
いました。


もう少し、工夫すれば、もっと面白い作
品になっただろうと思うので、ちょっと、
トップコンビ大劇場お披露目公演にして
は、また、凪七瑠海さん退団公演にして
は、やや残念な作品になったと思われま
す。


ということで、ネタバレしないでコメン
トしました。