壽々の雑記帳

観劇のコメントや日々の出来事・時事問題などについて綴ります。

花組らしい華やかな正統派レヴュー『Jubilee』観劇コメント

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


今回は、レヴュー『Jubilee』の方のコメ
ントです。

宝塚のレヴューってこうやって作るんだ
ぜ!!っていうお手本のようなレヴュー
です。(どこかの演出家も見習って欲し
い)


宝塚のレヴューで、クラシック音楽はよ
く使われますが、ほぼ、全曲、クラシッ
ク音楽というのは、余りないのでは……。


ということで、まず、曲が素敵です。


そして、衣装も素敵です。


冒頭の場面のピンクと白の衣装も華やか
で素敵ですし、金と銀との金ピカ銀ピカ
の衣装もド派手で素敵ですし、永久輝せ
あさんが黒で他の男役さんが赤のスーツ
で踊る群舞の場面も格好良くて素敵です。


そして、更に、専科の凪七瑠海さんも加
わって、華を添えます。


一応、ストーリーらしきものがあって、
花園に新たなプリンスが誕生し、最後は
戴冠式で王様になるという流れです。


冒頭は、希波らいとさんの角笛で始まり
ます。


ここは、オリジナル曲でピンクと白の素
敵な衣装の花園の紳士と花園の淑女(要
するに花組生全員)で、新たなプリンス
(永久輝せあさん)を迎えます。


星空美咲さんのプリンセスが白のドレス
にピンクのバラの花を付けた衣装でとっ
ても可愛らしいです。


最後は、白い羽根扇を全員で持ち、踊り、
歌います。


もう、プロローグから、花組らしい華や
かな場面です。


さて、場面が変わって、いかにも軽そう
な若者3人(聖乃あすかさん、一之瀬航季
さん、侑輝大弥さん)が登場し、可愛い
女の子を探します。


曲は、チャイコフスキーの「くるみ割り
人形」です。(曲名は、「歌劇」10月号
の座談会のものを引用します(以下、同
じ)。


星空美咲さんが、青のドレスだったかな?
で出て来て、女の子に囲まれて浮かれて
いた3人を翻弄します。


次の場面は、↑で書いた男役さんの群舞
の場面です。


曲は、ベートーヴェンの「月光」です。


「月光」をアレンジした曲に合わせて、
男役さん達が踊る最高に格好いい場面で
す。


それが終わると、一人の旅人(凪七瑠海
さん)が登場、銀橋を歌いながら渡りま
す。


曲は、ウェーバーの「舞踏への勧誘」で
す。


待ち受けていたのは、綺麗な羽根を付け
た極楽鳥(美羽愛さん)。


次は、中詰めで、曲はモーツァルトの
「フィガロの結婚」で、歌い継ぎ、踊り
継いで、最後は、客席へと。


華やかで楽しくて、最高に盛り上がる場
面です。


次は、若手中心の場面で、曲はシューマ
ンの「楽しき農夫」です。


その次は、一転して、やや暗い場面で、
全ての光が奪われて、花も枯れた土地に
影の男女が繋がれている、という設定で
す。


曲は、ベートーヴェンの「交響曲第7番」
です。


そこへ、解放者(凪七瑠海さん)が現れ
て、影の男女を自由へと導きます。


衣装は、影の男女は白、解放者は、淡い
クリーム色です。


その次は、戴冠式の場面で、曲はショパ
ンの「英雄ポロネーズ」です。


一度、王(永久輝せあさん)が冠を戴こ
うとするのですが、この冠を戴いていい
ものかと迷います。


それを皆が励まし、遂に王は王冠を戴く
ことになります。


要するに、花組新トップになった永久輝
せあさんのことを新しい王になぞらえた
ということです。


そこから、綺城ひか理さんがソロで主題
歌を歌い、ロケットへと繋げます。


ロケットが終わると、フィナーレになり
ます。


まず、真っ赤な衣装の凪七瑠海さんが、
これも真っ赤な衣装の娘役に囲まれて、
ベートーヴェンの「熱情」をスパニッシ
ュアレンジで歌います。


次は、いよいよ黒燕尾で、曲は、イギリ
ス第2の国歌と言われるエルガーの「威
風堂々」です。


「威風堂々」の壮麗な曲が、黒燕尾に実
によく合っていました。


途中から黒燕尾に着替えた凪七瑠海さん
が加わり、永久輝せあさんとデュエット
します。


最後は、リストの「ため息」での永久輝
せあさんと星空美咲さんの素敵なデュエ
ットダンスです。


花組最高~!!!のレビューですので、
これだけでも観に行く価値が十分にある
と思います。