明日海りおさん主演、和希そらさん出演のミュージカル『9 to 5』を観ました!!
今晩は、壽々(じゅじゅ)です。
昨日は、明日海りおさん主演、和希そら
さん出演のブロードウェイミュージカル
『9 to 5』を観に、日本青年館ホールまで
遠征してきました。
席は、ファンクラブで申し込んだんので
すが、何と、最後列。
このところ、後ろの方の席が多いような
……。
ただ、日本青年館ホールは劇場が大きく
ないので、宝塚大劇場や梅田芸術劇場メ
インホールのように、舞台が遥か遠くと
いうことはありませんでした。
オーケストラも舞台の後ろでしたし。
さて、公演プログラムから、ストーリー
紹介です。
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ロサンゼルスの大企業に勤めるヴァイ
オレット(明日海りお)はシングルマザ
ー。日々の生活に追われながら仕事と家
庭を両立し、社内で確固たる地位を築い
ていた。
若手社員ジョー(内海啓貴)に慕われ
る一方で、社長ハート(別所哲也)の横
暴には悩まされていた。
ある日、同じようにハートのハラスメ
ントに耐えているグラマラスな秘書ドラ
リー(平野綾)、新入社員のジュディ
(和希そら)と意気投合したことで、ハ
ートをとっちめる計画を立てる。
その計画を敵対するロズ(飯野めぐみ)
に知られたことで、思わぬ騒動を引き起
こすことにー。
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と書いてあるんですが、ちょっと、違い
ます。
「ハートをとっちめる計画を立てる」の
ではなく、ヴァイオレットがあるミスを
したことから、事態はとんでもないこと
になっていきます。
その事態にどう対応するかをトイレで3人
で話し合っていたところを、同じトイレ
に入っていたロズに訊かれてしまいます。
絶体絶命のピンチに陥った3人は、とん
でもない計画を思い付き、実行してしま
います。
さて、その3人の運命やいかに……。
という話です。
余りネタバレすると面白くなくなりそう
ですので、今回は、ネタバレは止めてお
きます。
代わりに、主な登場人物3人の人物像を
描いてみます。
時代は、1979年ですから、今から45年前
の話です。
オフィスで働く女性社員の前には、タイ
プライターしか置かれていませんので、
タイプライターを打つことと、コピーを
取るのが主な仕事のようです。
そんな中にあって、ヴァイオレットは、
15年間のキャリアを持つベテランですが、
男性優位の社会で、しかも、社長が男尊
女卑なので、一向に昇進できません。
後輩で仕事を教えていた男性社員にも追
い抜かれる始末です。
ヴァイオレットはシングルマザーで、3年
前に夫を亡くしたばかりです。
毎朝、息子に弁当を持たせて学校に送り
出し、それから出社する毎日を送ってい
ます。
ベテラン社員のヴァイオレットですが、
様々な雑用も引き受けています。
社長のハートにコーヒーを淹れるのも、
その一つ。そして、ゴキブリ退治も。
(これが、とんでもない事が起きる原因
なのですが)
ミニスカートにピンクのドレスのグラマ
ラスな秘書ドラリーは、社長のハートか
ら「セクハラ」を受けています。
何故か、周りの他の女性社員から敬遠さ
れて、一緒にランチに行くのも断られる
という状況にあります。
それは、社長のハートが、ドラリーが自
分の愛人だという噂を社内にわざと流し
ているから。
ただ、ドラリーには、別に恋人がいるの
で、社長の「セクハラ」には屈しようと
しません。
そんなオフィスに新入社員のジュディが
場違いな帽子を被ってやってきます。
実は、ジュディには夫が居るのですが、
他に愛人を作って、離婚話をされている
最中です。
ですから、一度もオフィスで働いたこと
はなく、タイプライターの打ち方もコピ
ーのやり方も分かりません。
そのジュディの教育係を任されたのが、
ヴァイオレットで、一から優しく仕事を
教えてあげます。
さて、コメディですが、ブロードウェイ
ミュージカルらしく、見応え、聴き応え
があります。
明日海さんは、出来る女という役がピッ
タリなのですが、ヴァイオレットは、案
外、そうでもなかったりするのが、この
作品の面白い所です。
歌は、まあ、いつも通りです。
和希そらさんは、女役(?)になっても、
さすがの歌声です。
ちょっと、いかにも、仕事のできない世
間知らずの女という役を上手く、演じて
います。
平野綾さんは、もう、ベテランです。歌
も芝居も、さすがと言っていいでしょう。
この女性3人が、男性優位社会にあって、
傲慢で、横暴な男社長を力を合わせて、
やっつけるという話です。
残念ながら、未だに、男性優位社会は、
残っていますが、今でも通じるお話にな
っています。
気軽に楽しめて、ちょっと、考えさせら
れる素敵なミュージカルです。