実は、堕天使アザゼルは実在した!?花組公演『エンジェリックライ』
今晩は、壽々(じゅじゅ)です。
天使が「実在した」っていうのも、ちょ
っと変ですが、堕天使アザゼルは、実際
に、聖書などに出て来る天使です。
その一部を紹介すると、
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『エノク書』に記される伝説では、堕天
使としてのアザゼルはもともとは神に命
ぜられて地上の人間を監視する「見張り
の者たち」(エグレーゴロイ)の一人で
あった。アザゼルら見張りの天使の首長
たちは、人間を監視する役割であるはず
が、人間の娘の美しさに魅惑され、妻に
娶るという禁を犯す。アザゼルらととも
に200人ほどの見張りの天使たちが地上
に降り、人間の女性と夫婦となった。
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『エンジェリックライ』のアザゼルは、
ほぼ、この『エノク書』の内容に沿って
いることになります。
大ホラ吹きとは書いてありませんが。
ところで、天使は人間とは結婚しないと
思っていた方。残念でした。聖書でも、
ちゃんと、結婚しています。
続いて、こちらは有名なラファエルです。
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キリスト教ではミカエル、ガブリエルと
共に三大天使の一人と考えられている
(ユダヤ教ではウリエルも含めた四大天
使)。
『トビト記』ではラファエルは旅人の象
徴である杖や水筒を持った人間の姿で現
れ、「アナニアスの子アザレア」として
トビトの息子トビアスの旅に同伴する。
ラファエルは道中トビアスを守り、目が
見えなかった父トビトをトビアスを襲っ
た巨大な魚の胆嚢から処方した薬を使っ
て癒した後で、自分がラファエルである
ことをつげる。『トビト書』の12章で自
らについてラファエルは自分がトビトの
目を癒し、義理の娘サラを悪魔アスモダ
イから救うためにつかわされたと語る。
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癒しを司る天使なんだそうです。
なお、三大天使のミカエルは、ヤハウェ
の命を受け、ソロモン王に指輪を渡した
張本人です。
同じく天使のアズラエルは、
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死をつかさどる天使で、片手には全ての
生者の名を記した書物を持ち、人が死ね
ばそこから名前が消える。姿形は非常に
恐ろしく、全身に無数の目、口、舌を持
ち、人の罪を見、語り、裁くのだと伝え
られる。
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こちらは、『エンジェリックライ』とは、
大分、イメージが違います。まるで死神
ですね。
さらに、悪魔フラウロスです。
聖書には出て来ないようですが、
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72人の魔神の一人で、36軍団を率いる序
列64番の地獄の大公爵。20軍団を率いる
強力な公爵である。
過去、現在、未来全ての質問に対して正
しく答える力を持つが、魔法陣の三角形
の中にいないとフラウロスは必ず嘘をつ
く。
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大ホラ吹きは、どうも、フラウロスの方
のようです。
「序列64番」というのは、高いのか低い
のかよく分かりませんが、この序列を上
げるために、ソロモンの指輪が欲しかっ
たのかも、ですね。
最後に、天帝(ヤハウェ)です。
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旧約聖書に於けるヤハウェは唯一神であ
り全世界の創造神とされ「宇宙の最高原
理」のようなもので、預言者を除いた一
般人にとっては、はっきりしない存在で
あるが、むしろ自ら人間たちに積極的に
語りかけ、「妬む」と自称するほど人類
を自らの作品として愛し、創世記のとお
り人類は内面をヤハウェに似せて造られ
たことがうかがえる。また、『創世記』
第32章第31節~や『出エジプト記』第4
章第24節~などには自ら預言者たちに試
練を与える場面もあり、ヘブライ人たち
がヤハウェを決してはっきりしないとい
うだけではなく、預言者を通じて実在感
のある存在と捉えていた事がわかる。
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『エンジェリックライ』に出て来る天使
や悪魔、さらに、天帝(ヤハウェ)さえ
も、どこか人間臭く、余り、天使らしさ、
悪魔らしさがありません。そして、天帝
(ヤハウェ)も『創世記』や『出エジプ
ト記』に出て来るのと同じ存在には見え
ません。
つまり、『エンジェリックライ』に登場
する天使、悪魔、天帝は、谷貴矢ワール
ドの天使、悪魔、天帝であるということ
になります。
それを前もって、分かっていないと、?
??ってことになってしまうので、要注
意の作品です。