壽々の雑記帳

観劇のコメントや日々の出来事・時事問題などについて綴ります。

明日海さんが最高~!!!のミュージカル・コメディ『9 to 5』2回目観劇(ネタバレあり)

今日は、壽々(じゅじゅ)です。


一昨日は、明日海りおさん主演のミュー
ジカル『9 to 5』を観に、大阪のオリッ
クス劇場まで、遠征してきました。


前回の東京公演の観劇の記事は、こちら↓



オリックス劇場は、本当に、久し振り。


で、場所が分からないので、公式HPの
地図をダウンロードしていったのですが、
御堂筋線心斎橋駅3号出口から徒歩10分
なんて、絶対に嘘ですね。


歩いても歩いても、一向に着きません。


建物の横に「オリックス」の文字が見え
た時には、ほっとしました。


まだ、福岡公演と静岡公演が残っていま
すが、今回は、ネタバレありで書きます。


何と言っても、明日海りおさんが最上級
に格好いいのは、自分が会社の初の女性
C.E.Oになることを妄想して、男性ダン
サーをバックに踊る場面です。
(後に、実現しますが)


衣装も、OLの服装から白のパンツスタイ
ルに着替えて、格好良く踊ります。


もう1カ所の明日海りおさんが最上級に
可愛いのは、息子から取り上げたマリフ
ァナをヴァイオレット(明日海りおさん)
とジュディ(和希そらさん)とドラリー
(平野綾さん)の3人で吸って、ラリって
妄想で社長のハートをやっつける場面の
中で、明日海さんが白雪姫のような恰好
をして、ハートに毒薬を飲ませる場面で
す。


パペットの動物たちも出てきます。


その白雪姫みたいな衣装の明日海りおさ
んが最上級に可愛いのです。(毒薬を作
っているんですけどね)


ということで、明日海ファンの萌えポイ
ントを2場面紹介しました。


で、前回、言及しなかったその他の出演
者についての紹介です。


まず、別所哲也さん。


まさかね、別所哲也さんがこんなコメデ
ィに出演するとは思っていませんでした
が、結構、楽しそうに、「男尊女卑で、
傲慢で、噓つきで、偽善者で、クソ野郎」

の(これで合ってるかな?)ハート役を
見事に演じてみせました。


このハート役がいかにも昔のアメリカン
・ガイのクソ野郎に見えるかで、この作
品の善し悪しが決まると言っていいほど
の要の役です。


一方で、このクソ野郎の社長のハートを
愛して止まないロズを演じるのは、飯野
めぐみさんです。


社長に対する悪口は、このロズから、す
べて社長に筒抜けになってしまうので、
ヴァイオレットは、ジュディにトイレの
中では、ロズがいないかを確認するよう
注意します。(アメリカのトイレは、女
子トイレも下が見えるようになっている
んですね。防犯のためでしょうか?和式
トイレでやったら大変なことになりそう
ですが)


ところが、ヴァイオレットがハートのコ
ーヒーにダイエットシュガーを入れるの
を、箱が似ているために、殺虫剤をコー
ヒーに入れてハートに飲ませてしまった
とジュディとドラリーに女子トイレで報
告する時には、ロズが便座の上に足を載
せていたために、ロズに気づいていませ
ん。


トイレから出たロズは、早速、トイレッ
トペーパーに書き留めた事の顛末をハー
トに報告します。


と、長々と書いたのは、公演プログラム
のSTORYの所で三人が「ハートをとっ
ちめる計画を立てる」の所が間違ってい
るからです。


「計画を立てる」のではなく、ヴァイオ
レットがハートの要求に応えて、「砂糖
なし。少なめのダイエットシュガー」を
入れたコーヒーを出すときに、ダイエッ
トシュガーと殺虫剤の箱のデザインと色
が髑髏マークの有無の違いだけでそっく
りだったため、ダイエットシュガーの代
わりに殺虫剤を入れたコーヒーをハート
に飲ませてしまったので、大騒動になる
からです。


三人が考えたのは、丁度、ハート夫人が
船旅に出て留守のハート邸にハートを閉
じ込めて、ハート夫人が帰って来るまで
に何とか方法を考える、というものでし
た。


で、このまま書き続けるとまたまた、長
くなるので止めておきますが、別所哲也
さんは勿論の事、飯野めぐみさんの歌も
素晴らしいです。


社内では、嫌われ者のロズですが、ハー
ト一筋で、健気ではあります。


さて、ヴァイオレットをひたすら恋い慕
うジョーを演じるのは、内海啓貴さんで
す。


「もう30歳なんだ」とヴァイオレットに
言って「まだ、30歳なの?」とヴァイオ
レットに驚かれるジョーですが、内海啓
貴さんも実年齢は29歳です。


ミュージカル界の若手ホープと言ってい
いでしょう。


『ラ・カージュ・オ・フォール』のジャ
ン・ミッシェル役が印象的でした。


さて、この作品の舞台は、1979年のロサ
ンゼルスです。


1979年というのは、私が大学を卒業して、
会社に就職した年です。


携帯電話もSNSもなく、書類はタイプラ
イターではなく、全て、手書きでした。
会議用の資料を印刷する時には、コピー
機ではなく、輪転機を使っていました。


当然、男性優位社会で、男性の仕事を女
性が補助で手伝うというものでした。


当然、「パワハラ」はあり、多分、「セ
クハラ」もあったと思います。


そもそも、「ハラスメント」という言葉
さえ、なかった時代です。


公演プログラムには、ブロードウェイで
この作品が上演された時には、男性批評
家から「今の時代にはもうない問題を描
いた作品」とみなされたと書かれていま
す。


果たして、そうでしょうか?


この作品は、今の時代にも通じる作品だ
と思います。


そして、アメリカと日本。国こそ違って
も共通の問題を抱えているのだと思いま
す。


この作品は、女性が観て楽しめる作品に
なっていますが、私は、男性にこそ観て
もらいたい作品だと思います。


本当に、男女が平等に暮らしていける社
会を目指すためにも。