東京一極集中が原因なのか?ー日本で少子化が止まらない理由(ワケ)(番外編)(シニア雑記)
今晩は、壽々(じゅじゅ)です。
今回は、10月26日付中日新聞の1面の記事
「地方の女性 描けぬ未来」をベースにし
ています。
その記事によると、国は2013年度に人口
減少に歯止めをかけ、東京一極集中を是
正する「地方創生」の取り組みとして、
「結婚・妊娠・出産・育児」を支援する
自治体向けの交付金を創設。24年度には
100億円もの予算を組んだそうです。
一方で、女性が地方を出た理由は、「田
舎は女性の立場が低く生きづらい」「地
元は仕事もないし、価値観も違う」「働
きがいのある仕事がない」「女性の役割
を求められることが息苦しい」などが多
いとのことです。
三重県南部の人口1万人ほどの町で育った
横浜市の女性(32)は、両親共に教師だ
ったが、父が家事や育児に関わる姿を見
たことがなく、正月や葬儀で親戚が集ま
ると男性陣は酒を飲んで談笑し、母や祖
母が食事を準備してもてなす。父の立場
が上で女性が尽くすのが当然だという事
に、子どもながらに「おかしい」と感じ
たそうです。
←地方だからってことではなく、昔は、
どこの家でも、こういう風だったのでは
ないかと思います。ただ、地方の方が、
男性上位という意識が、都会と比べて、
より根強く残っているのかもしれません。
で、この女性は、関西の大学に進学し、
東京で就職。外資系企業で働き、リモー
トで海外の同僚とやりとりする毎日。結
婚や出産をする気はなく、誰からも干渉
されない今の生活が心地よい、との事で
す。
←前回の女性と同じですね。仕事が充実
していて、それなりの収入があれば、ど
うしても結婚をするという必要性を感じ
ない。横浜という東京に近い大都市に住
んでいれば、なおさらでしょう。
東京とは、若い女性にとって魅力的な都
市と言えるのではないのでしょうか。
そもそも、国の東京一極集中を是正して
「地方創生」のために、1年で100億円も
の予算を組むという取り組み自体がおか
しいと思わざるを得ません。
女性が地方から都市部へ流出するという
のには、もっと、根本的な問題があるの
だと思います。
それでは、少子化は止まらない。