東京一極集中の実態についてー日本で少子化が止まらない理由(ワケ)(番外編)(シニア雑記)
今日は、壽々(じゅじゅ)です。
次の記事に移る前に東京一極集中の実態
について、紹介しておこうと思います。
前回の天野氏の記事では、「若い女性の
東京流出は一層進んでいる。リーマン・
ショック翌年の09年以降、東京では男性
を上回る数で女性が増え続けている。16
年の女性活躍推進法施行前までは平均で
男性の1.2倍だったが、施行後は1.4倍に
拡大。コロナ過の3年間に限っては、2.2
倍と過去最大値になった。」と記してい
ます。
なお、「女性活躍推進法」とは、「2015
年8月に成立した女性活躍推進を促すため
の法律で、女性活躍推進とは「就労を望
む女性がそれぞれ個性と能力を発揮し、
いきいきと活躍できる社会」を目指す一
連の施策のことです。近年、女性のより
積極的な採用や管理職の登用を図る企業
が増加していますが、その背景には女性
活躍推進があります。」と説明されてい
ます。
つまり、政府は、「女性活躍推進法」に
よって、東京一極集中を加速させながら、
一方で、「地方創生」に取り組んでいる
ということになります。
もう一つは、次の回で取り上げる記事の
欄外に書かれている記事です。
それによると、
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若い女性が地方から都市部へと流出し
ている。2023年の住民基本台帳人口移動
報告によると、東京圏では特に20~24歳
の「転入超過数」(転入者数から転出者
数を差し引いた数)が、女性は4万3千人
と、男性の3万8千人を(5千人)上回る。
進学時期にあたる15~19歳より、就職
時期での転入が目立ち、専門家は「若い
女性が輝ける仕事が地方に少ないことが
影響しているのでは」と指摘する。
多くの自治体が結婚希望者への支援に
取り組んでいるが、女性の流出が続く地
域では、婚活イベントへの参加者が男性
に偏るという状況も生まれている。
(以下、略)
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元の天野氏の記事に戻って、天野氏は、
女性が動くタイミングで圧倒的に多い
のは、10代後半の大学進学時ではなく、
20代前半の就職時だ。大卒の女性が魅力
を感じるような就職先が地方ほど少ない。
ある女性は地元メーカーで営業職を希望
したのに「うちの営業職には男性しかい
ない」と言われ、対照的に歓迎してくれ
た東京のメーカーに就職を決めた。
奨学金を受けてまで大学で学んだ女性
は多い。出産後もやりたい仕事を続け、
大事に育成してもらえそうなところで働
こうとなるのは当然。女性活躍推進の取
り組みが特に優良な企業を認定する国の
制度「えるぼし」を取得する企業の大半
は東京にある。
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と指摘しています。
つまり、地方の企業は、女性を活用しよ
うとする取り組みが遅れていて、東京な
どの都市部の企業は、女性を活用する取
り組みが進んでいる、と言えそうです。
20代前半の女性が、地方から東京などの
都市部へと流出する要因の一つはここに
あるようですが、ただ、それだけではな
いような気もします。
次回は、本編(?)に戻ります。
前々回と前回の記事です。↓