「女性に選ばれる地方に」??(第10回)ー日本で少子化が止まらない理由(ワケ)④ー2(シニア雑記)
今日は、壽々(じゅじゅ)です。
今回は、↑の記事の続編になります。
「結婚は無理ゲーですか?」で、色んな
「無理ゲー」の人を見てきました。
低スペック(ブサメン、低収入、低身長)
のために、そもそも、結婚対象の候補に
もならない男性もいました。
逆に、今の生活が充実しているために、
「結婚しなくてもいっか」と思っている
女性もいました。
実家の家業の後継ぎで、どう見ても結婚
できそうもない男性もいました。
また、初音ミクと挙式しちゃった男性も
いました。
色んなパターンを紹介してきましたが、
ここで、第6回のニッセイ基礎研究所の
天野馨南子氏の記事に戻りたいと思いま
す。
天野氏は、「初婚同志の結婚年齢のピー
クは、27歳で、遅れるほど相手が見つけ
にくくなるし、再婚を狙う男女の参入も
ある。結婚を「無理ゲー」にしないため
には、早めに動くことが大切だ」と指摘
しています。
確かに、人口動態統計から作成されたグ
ラフを見ると、男女ともに、27歳がピー
クで、そこから、急激に下がって行きま
す。
30歳になってから、婚活を始めては、も
う、遅そうです。
天野氏が地方を訪ねた際、「女性の仕事
はある。介護とか」と答えた首長がいた
そうですが、「いまだに観光や飲食、介
護、保育といった業種こそが女性の仕事
というアンコンシャス・バイアス(無意
識の偏見)がある、どんな仕事でも男女
関係なく従事できるジェンダーレス雇用
への改革が不可欠だ」と天野氏は指摘し
ています。
最後に、天野氏は、「男女バランスのと
れた定着をどう図っていくか。自治体は、
特に女性に選んでもらえるような雇用を
用意するよう、地元企業の経営者に働き
かける施策を講じていく必要がある。自
営や同族経営の親御さんたちは、息子で
はなく娘を跡取りにと考えていくことも
重要だ。」と述べています。
ただ、女性が東京へ流出するのは、地方
にやりたい仕事がないということだけで
はないように思われますが……。