恋をしなくなった若者たち??ー日本で少子化が止まらない理由(ワケ)(番外編)(シニア雑記)
今日は、壽々(じゅじゅ)です。
令和4年版の『男女共同参画白書』によれ
ば、「恋人として交際」した人数を聞い
たところ、「恋人として交際」した人が
いないと回答した20~30代の独身の女性
は24.1%、独身の男性は37.6%となって
いる。特に、交際経験がない20代の男性
が4割近くとなっています。
一方で、恋愛結婚・お見合い結婚の割合
の推移は、1960年代で恋愛結婚がお見合
い結婚を上回り、2015年時点では、恋愛
結婚が87.9%、お見合い結婚が5.3%と圧
倒的に恋愛結婚がお見合い結婚を上回っ
ています。
(以下は、11月3日付PRESIDENT Online
の御田寺圭氏の記事をベースにしていま
す)
御田寺氏によると、
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若者たちは恋愛をしなくなった。恋愛し
たいとも考えなくなった。
ただしそれは、お金がないからとか、忙
しいからとか、そういうことではない。
恋愛をすること、あるいはだれかとの恋
愛関係が成就する確率を高めようと努力
することそれ自体が、とくに男性にとっ
て不道徳的で非倫理的な営みとなってし
まっているからだ。
よりわかりやすくいえば、女性との恋愛
関係が成就するまでのプロセスに「女の
子からキモいと思われるかもしれないア
プローチをしなければならない」とか
「自分が好意を向けてしまうことで不快
感や恐怖感を与えてしまうかもしれない」
といった倫理的ジレンマが不可避的に存
在しており、いまどきの若い男性はそれ
に耐えられなくなっているということだ。
女の子にとって「キモい」と感じられる
かもしれないふるまいをすること、女の
子の意に反してグイグイと押しつけがま
しく好意をアプローチしなければならな
いこと――それは現代社会の「女性が日
常で味わう小さな被害にもしっかり気を
配ろう」という社会的風潮に真っ向から
対立する加害的な実践である。そのよう
な行為になんらやましさを感じない、よ
ほど神経の図太い人間でなければ恋愛に
踏み出すことができないがんじがらめの
状況になってしまっている。
よしんば社会の風潮や自らの良識にあえ
て逆らって加害的な実践をやりとげたと
ころで、相手との関係が成就するかどう
かもわからない。こうしたダブルバイン
ドによる認知的ストレスがある一定のラ
インを超えたとき、若者たちにとって
「恋愛はコスパが悪いからもういいや」
となってしまったのである。
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ということだそうです。
ただ、男性がそもそも女性に対する恋愛
について、それを「リスク」と感じるよ
うだと、そもそも、結婚しようなんて思
う男性は減るだろうし、子どもを作るだ
なんて行為は「ハイリスク」以外のなに
ものでもないことになります。
政府がこのような若い男性の意識の変化
に気付いて、対策を取らない限り、少子
化は止まらないように思われるのですが
……。