今晩は、壽々（じゅじゅ）です。

花組公演『エンジェリックライ』を観劇
して、どうも？？と思える箇所が何カ所
かあります。

まず、冒頭の「第1場　天界」の場面で
す。

公演プログラムによると、この場面は、
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天界のお役所、人間観察省。天界一の悪
童アザゼルは、人間への尽きない興味か
ら、禁を犯して下界の全てが記録される
天界戸籍台帳に手を触れてしまう。天帝
の怒りに触れたアザゼルは、（略）人間
界に堕とされるのだった。
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となっています。

つまり、冒頭の場面は、天界の人間観察
省であって、地上の人間を天使が観察し
て台帳に記録する部門だということにな
ります。

そうすると、人間観察省に所属する天使
が人間を観察して台帳に記録しているこ
とになり、これらの天使は、台帳に手を
触れていることになります。

天使アズラエルが、台帳を改竄できたの
も、そういうことだったのでしょう。

だったら、何故、天使アザゼルが台帳を
改竄したということならともかく、手を
触れただけのことが、天帝の怒りを買う
ほどの禁忌だったのでしょうか？

アザゼルを人間界に堕とすために無理矢
理、こじつけたとしか思われません。

二つ目は、天使アズラエルは、公演プロ
グラムによると、「生と死を司る天使」
と説明されています。

であれば、天使アズラエルであれば、人
間を生き返らせることができても不思議
ではありません。

つまり、悪魔フラウロスは、フェデリコ
を騙してなんかはしていなかったことに
なります。（フェデリコの妻を生き返ら
せるということ）

三つめは、悪魔フラウロスが何故、ソロ
モンの指輪を持っていたのかはともかく、
何故、フェデリコにラズリー島でエンピ
レオを立ち上げさせて指輪の真の所有者
を探そうと思ったのか、ということです。

ソロモンの指輪の真の所有者が、必ずし
もエンピレオを訪れるとは限らないから
です。

計画が雑すぎます。

四つ目は、何故、エレナがソロモンの指
輪の真の所有者であったかということで
す。

ソロモン王の子孫だったというのであれ
ば、ともかく、そういう訳でもなさそう
です。

五つ目は、何故、天帝は、ソロモンの指
輪が悪魔フラウロスの手に渡るまで、放
置していたか、ということです。

ソロモンの指輪は、悪魔だけではなく、
天使も従えることができるからです。

そうなれば、天界の一大事となることは、
目に見えています。

他にも、いろいろありますが、ともかく、
この作品は、物語の展開が強引というか、
ご都合主義というか、観ていて？？とな
る場面が多々あります。

だから、不人気って訳でもないとは思い
ますが……。