WEST.の濵田崇裕さん、神山智洋さん主演のミュージカル『プロデューサーズ』を観劇しました。
今晩は、壽々(じゅじゅ)です。
昨日は、ミュージカル『プロデューサー
ズ』を観に、東急シアターオーブまで遠
征してきました。
大好きな演目で、映画も観ましたし、井
上芳雄さん、
井ノ原快彦さんと長野博さんがプロデュ
ーサーの格好をして、ステッキを持って
いる姿が格好いいと思ったのが、この作
品を観るきっかけになりました。
多分、2005年の映画版は、大分、表現を
抑えていたのだと思いますが、この作品
は、好き嫌い、合う合わないがハッキリ
出る作品だと思いま
す。
で、とりあえず、ストーリー紹介です。
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ときは1959年6月、ニューヨーク・ブ
ロードウェイのシューバート劇場では、
『ファニー・ボーイ』が初日を迎えてい
た。ところが評判は最悪で、即打ち切り。
この作品のプロデューサーであるマック
ス・ビアリストック(濵田崇裕)は、か
つてはヒット作を世に送り出していたが
今はすっかり落ちぶれて、打ち出す芝居
がことごとく不入りで破産寸前にまで追
い詰められていた。
そんな折、マックスのオフィスに、会
計事務所から気弱な会計士のレオ・ブル
ーム(神山智洋)が派遣されてくる。帳
簿を調べていたレオは、舞台が成功する
より失敗したほうが利益を生むことに気
づく。それを聞いたマックスは、計画的
に芝居を失敗させて出資者から集めた資
金をだまし取り、大もうけする詐欺の方
法を思いつく。
マックスはブロードウェイのプロデュ
ーサーになるのが夢だったレオを巻き込
んで、一世一代の詐欺興行を打つべく、
『最悪の脚本家、最悪の俳優、最悪の演
出家』を探し始める。ようやく探し当て
た脚本は、ヒトラーをこよなく愛するド
イツ人のフランツ・リープキン(岸祐二)
が書いた『ヒトラーの春』。何とかご機
嫌をとって契約をものにして、次に最低
の演出家ロジャー・デ・ブリ(新納慎也)
とアシスタントのカルメン・ギア(神里
優希)をスカウト。マックスは乗り気で
ないロジャーを「トニー賞を取れるかも」
とおだててその気にさせ、女優志望のろ
くに英語がしゃべれないスウェーデン娘
ウーラ(王林)を主演女優に迎え、ホー
ルドミー・タッチミー(島田歌穂)らニ
ューヨーク中の裕福な老婦人達から色仕
掛けで巻き上げた出資金を元に、史上最
悪のミュージカル製作に乗り出していく
のだがー。
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ということで、この作品は下ネタ満載で
す。
したがって、清く、正しく、美しく生き
ている宝塚ファンが観ると、無理って所
が多いと思います。
また、宝塚花組公演『アルカンシエル』
を観て、ナチス・ドイツが出て来るのを
批判していた人は、この作品は、もっと、
ダメだと思います。
ヒトラーの信奉者が出てきますし、そも
そも(ゲイですが)ヒトラーそのものが
劇中劇で出てきます。
そのミュージカルがヒットしてしまうと
いう結末は、やはり、ブロードウェイだ
からでしょうか?
先の戦争でドイツと同盟国であった日本
の人には、ちょっと、分かりにくい話か
もしれません。
なお、この作品に対して、テレビのお笑
い番組を見ているようだ、という批判は
当たらないでしょう。
この作品は、トニー賞で12部門を受賞し
た作品です。
むしろ、吉本新喜劇のブロードウェイ版
と言った方が当たっているように思われ
ます。
カンパニーにも関西人が多いそうです。
(そもそも、主役の2人がWEST.ですし)
今回は、出演者を知らないで(ポスター
画像を見てこれ誰?って思いましたので)、
主役がWEST.のメンバーだという事を大
分後になってからです。
WEST.のお二人が目当て何でしょうね。
宝塚大劇場の観客よりは、年齢層が大分
低めでした。
さて、感想ですが、WEST.のメンバーの
歌唱力の高さには、ビックリです。
先日観劇した『DEATH TAKES A HOLID
AY』で主役の死神を演じた小瀧望さんの
歌声にも驚きましたが、今回の、濵田崇
裕さんと神山智洋さんの歌唱力のレベル
も高いです。
そして、何よりも、演技がとてもいいで
す。
こんなことをアイドルにやらせていいの
か?と思うほど、コメディに徹していま
す。
特に、マックスが独房に入れられた場面
で、どこで間違えたのかを振り返る濵田
崇裕さんの歌と演技が素晴らしいです。
劇中劇である『ヒトラーの春』の場面は、
圧巻です。
公演終了後は、若い女性の観客の皆さん
は、満足そうでしたね。
帰りの花の道でなんか文句を言っている
宝塚ファンにも見習って欲しいです。
そして、ミュージカルは初めてというウ
ーラ役の王林さん。
前回が、木下晴香さんがウーラ役でした
ので、大分、ハードルを下げて観たので
すが、そんな心配は無用でしたね。
素晴らしい歌声を聴かせてくれました。
スタイルもいいし、チャーミングだし。
これなら、ミュージカルスターとしても
やって行けそうです。
公演は、今日で終了してしまいましたが、
また、再演されると思いますので、下ネ
タとナチスにアレルギーのない方には、
是非、お薦めの作品です。