今回の組替えの意味について考える⑦(総括編)ー収益改善が目的か?
今晩は、壽々(じゅじゅ)です。
これまで、各組ごとに今回の組替えの意
味について考えてきました。
今回は、その総括をしてみたいと思いま
す。
今回の組替えを組替え先ごとにまとめる
とこうなります。(( )内は、組替え
元です)
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宙組(5名)
二葉ゆゆ(103期)(花組)
きよら羽龍(104期)(月組)
愛すみれ(95期)(雪組)
叶ゆうり(97期)(雪組)
水美舞斗(95期)(専科)
花組(1名)
極美慎(100期)(星組)
星組(1名)
瑠風輝(98期)(宙組)
雪組(1名)
瀬央ゆりあ(95期)(専科)
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どう見ても宙組支援です。
私の持論として、組替えは、
①組替え元の組にとってメリットがある
こと
②組替え先の組にとってメリットがある
こと
③組替えする本人にとってメリットがあ
ること
の三つの要素があることで、特に③が重
要視されること、です。
ところが、今回の組替えは③よりも②を
重視した形になっています。
しかも、同期トップまたはトップ候補の
いる所へ同期を組替えしています。
今まで、同期引継ぎはしないようにして
きた努力を放棄したようにも見えます。
さらに、大阪・関西万博アンバサダーで
ある極美慎さんを、これも同期で大阪・
関西万博アンバサダーの聖乃あすかさん
のいる花組へ組替えしています。
これも、大阪・関西万博アンバサダーは、
1組に1人という決まりを自ら破ったよう
に見えます。
歌劇団としては、もう、体裁など構わず
に宙組をなんとかしたい、というのが、
今回の組替えなんだろうと思います。
阪急阪神ホールディングスの中間期決算
資料のエンタテインメントセグメントを
見ると、
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スポーツ事業において阪神タイガースの
公式戦主催試合数・⼊場⼈員が前年同期
より増加したことやグッズ販売が好調で
あったことに加え、音楽事業(ビルボー
ド関連)の来場者数が増加したこと等に
より増収となったものの、ステージ事業
において宝塚歌劇の公演回数を⾒直した
こと等により減益
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と書かれていて、ステージ事業は、営業
利益が20億円と前年同期比21億円の減益
になっています。
公演回数を年間9公演から8公演に見直し
たことだけで、営業利益が半減するとい
うこともないだろうと思われます。
恐らく、宙組公演と宙組人気も影響して
いるのでしょう。
したがって、阪急阪神ホールディングス
としては、どうしても、宙組体制を立て
直し、宝塚歌劇団の収益を改善したいと
いう思惑があるのだろうと思います。
その思惑を反映させたのが、宙組支援を
中心とした今回の組替えなんだろうと思
います。