これはお薦め!!森下信雄氏著『タカラヅカの謎』ー300万人を魅了する歌劇団の真実
今日は、壽々(じゅじゅ)です。
『タカラヅカの謎』は、宝塚歌劇団で、
制作課長、星組プロデューサー、宝塚総
支配人などを歴任し、退職後は、2019年
4月より阪南大学流通学部 准教授になっ
ている森下信雄氏の著書です。
ですから、宝塚歌劇団の内情に詳しく、
宝塚歌劇団を専門の経営戦略の視点から
見た内容になっています。
2019年の出版ですから、もう読んだよ、
という人も多いかと思いますが、まだ、
読んでいないという方、特に宝塚初心者
の方には、お薦めの本です。
目次を掲載しますと、
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第1章 タカラヅカとは何か
1.観客動員「300万人」の隆盛
2.「宝塚歌劇」の基礎知識
3.浮かび上がる謎
第2章 謎その1小林一三、偶然の物語
~なぜ「宝塚」で「歌劇」だっ
たのか
第3章 謎その2「何でも自前主義」の
効用
~なぜ、宝塚歌劇は孤高の存在
なのか
第4章 謎その3なぜ「ロングラン」し
ないのか
~「ボロ儲け」しない本当の理
由
第5章 謎その4「どこまでもファン」
の謎
~なぜ繰り返し見るのか
第6章 謎その5「ファンクラブの真実」
~タカラヅカの力の源泉
第7章 タカラヅカが経済を変える!?
~「未完成マネジメント」の可
能性
終 章 タカラヅカの未来
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です。
表紙の裏には、
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PRしないのに常に満席、
劇場を埋める女性ファン、
女性が男性を演じるという「虚構」……。
宝塚歌劇がウケる本当の理由とはー。
年間300万人の観客を集める宝塚歌劇は、
なお「成長」を続けている。
105年の歴史、タカラヅカ的「ビジネス
モデル」、ファン気質……。
五つの視点で人気の秘密に迫る!
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と書かれています。
所々、?と思うところもなきにしもあら
ず、ということと、やはり、経営戦略と
いう視点で見ているという所がやや、ネ
ックです。
それでも、「ファンクラブ」の実態なん
かが分かって、なかなか、面白いです。
新書版で、本体750円+税ですから、気
軽に読めると思います。
なお、5年前の出版ですから、宙組の話は
載っていません。
是非、改訂版の出版、なぜ、歌劇団は躓
いたのかを書いて欲しいと思います。