それでも面白い月組公演『ゴールデンリバティ』千秋楽ライブ中継。
今晩は、壽々(じゅじゅ)です。
昨日は、月組宝塚大劇場公演千秋楽を観に、
名古屋駅前の映画館に行ってきました。
左隣のおばさんのおしゃべりがうるさく
て……。
相当、昔からの宝塚ファンみたいで、知
らない名前(愛称)が出ていました。
で、宙組公演観に行くんだ。
最近の作品は、予習しないと分からない、
予習しても分からないって言ってました。
まあ、元に戻ることはないと思うんで、
あきらめたら?
さて、『ゴールデンリバティ』がネタバ
レしても面白い、ストーリー全部が分か
っても面白い、と思うのは、主人公を始
めとする登場人物の行動の理由や心情が
きちんと描かれているからではないかと
思います。
やや、偶然性に頼り過ぎるきらいはあり
ますが、それでも面白いのは、話の中核
の部分がしっかりしているから、それが
余り気にならないからでしょう。
そして、鳳月杏さんを始めとする月組生
の実力があったからこそ出来たことだと
思います。
なぜ、タイトルが『ゴールデンリバティ』
なのか、そのアメリカ合衆国での先住民
や植民地に対する暗黒史、なぜ、自由の
女神像がアメリカ合衆国にあるのか、な
どの史実に基づいたエピソードを元に、
列車強盗の「ワイルドバンチ」の生き残
りやツキアナという島国という虚構を乗
せて列車は物語の中を疾走していきます。
宝塚の男役は、それが虚構であるからこ
そ、格好良く(男の理想像で)なければ
ならない。
鳳月杏という男役トップスターの魅力を
存分に引き出したのがこの作品と言える
のではないでしょうか?
(少々、ほめ過ぎたか?まあ、偶にはね)
ただ、一つだけ、難を言うとすれば、何
故、ライマン(風間柚乃)がモートン
(夢奈瑠音)やケイン(英かおと)の言
いなりになっているのかに、もっと説得
力を持たせて欲しかったかな、と思いま
す。