壽々の雑記帳

観劇のコメントや日々の出来事・時事問題などについて綴ります。

クリスマスツリーに「星」を飾らないのは異文化への無理解か??

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


12月25日付のNewsweekに「とても残念」
な日本…クリスマスに「星」を飾らない
のは異文化への無理解だ、という記事を
書いているのは、石野シャラハンという
イラン・テヘラン生まれで日本国籍を取
得した異文化コミュニケーションアドバ
イザーです。


したがって、日本人である訳ですが、ど
うも日本社会に対する理解が少し足りな
いように思います。


そもそも、クリスマスを「異文化」だと
思っている日本人は殆どいないでしょう。


クリスマスは、大多数の日本人にとって、
年に一度の、そして、恐らく最大のイベ
ントに過ぎないと思います。


その大多数の日本人は、キリスト教徒で
もなければ、聖書を読んだこともないで
しょう。


したがって、「ベツレヘムの星」とは何
か、なんてことも知らないだろうと思い
ます。


だから、クリスマスツリーに「星」がな
くても気にならないのです。


そもそも、クリスマスツリーは、
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クリスマスツリーはキリストとはおよそ
無関係である。
原型には諸説あるが、そ
の一つは北欧に住んでいた古代ゲルマン
民族の「コール」という冬至の祭で使わ
れていた樫の木である。冬でも葉を枯ら
さずにいる樫は生命の象徴とされていた。
このドイツの民をキリスト教に改宗させ
る試みがなされたが、樹木信仰が根強か
ったので、樫を樅(モミ)に変えること
でキリスト教化した。樅の木は横から見
ると三角形で「三位一体」を表している
と教えた。父なる神が頂点で、子と聖霊
が底辺の両端に位置する。そして、1419
年にドイツのフライブルクで、パン職人
の信心会が聖霊救貧院にツリーを飾った。
この記録が、クリスマスツリーをクリス
マスに飾る行為の最初とされている。
1600年代には、ドイツ各地で記録が残さ
れている。ベルリンには1800年頃にツリ
ーが伝わっている。
イギリスへは1840年、ヴィクトリア女王
を通じて伝わった。夫のアルバートがド
イツ出身であったため、彼のためにクリ
スマス・ツリーを飾って見せたところか
ら、1860年代に一般にも広まるようにな
った。
アメリカ合衆国で最初のツリーは、ドイ
ツ移民によって1746年に飾られた。アメ
リカで導入された当時は、アメリカ建国
当初からいたイギリス系清教徒のアメリ
カ人から、「クリスマスツリーは異教の
文化だ」と断じられて、反発されたこと
もあった。
(ウィキペディアより)
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というように、クリスマスツリーは、本
来は、キリストとは縁もゆかりもなかっ
たことが分かります。


したがって、元々は、クリスマスツリー
の天辺に「ベツレヘムの星」なんか飾ら
れていなかったことになります。


クリスマスツリーに「星」が飾られてい
ないといって、日本人を非難するのは、
筋違いも甚だしいといっていいでしょう。