美弥るりかさん出演の名作ミュージカル『屋根の上のヴァイオリン弾き』大阪公演を観劇しました。
今晩は、壽々(じゅじゅ)です。
昨日は、美弥るりかさん出演のミュージ
カル『屋根の上のヴァイオリン弾き』を
観に、梅田芸術劇場メインホールまで遠
征してきました。
ミュージカル『屋根の上のヴァイオリン
弾き』を初めて観たのは、1971年の映画
版でした。
その素晴らしい物語と音楽の素晴らしさ
に感動して、私がミュージカルを観るよ
うになったきっかけとなった作品の一つ
でもあります。
映画のサウンドトラック盤も買って何度
も聴いたので、どちらかというと、英語
の歌の方がしっくりする感じです。
さて、公演プログラムからストーリー紹
介です。(長いので、第1幕だけです)
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帝政時代のロシア、ここは忘れられた
ような寒村アナテフカ。村の片隅に善良
なユダヤ人達の住む集落がある。この物
語の主人公テヴィエ(市村正親)は、酪
農業を営むお人好しな働き者。信心深く
て、楽天家で、五人の娘達を可愛がり、
25年連れそっている妻のゴールデ(鳳蘭)
には頭が上がらない。貧しいながらも幸
せな家族だった。
一家を取り巻く村人達はーまず仲人婆
さんイエンテ(荒井洸子)、男やもめの
金持ちのラザール(今井清隆)、ミシン
を買うのが夢の貧乏仕立屋モーテル(上
口耕平)、居酒屋の主人モールチャ(祖
父江進)、村で一番の人格者の司教様
(山本真裕)……。テヴィエは言う。
「アナテフカのユダヤ人はみんな、屋
根の上のヴァイオリン弾きみたいなもん
だ。落っこちてクビをおらないように気
をつけながら、愉快で素朴な調べをかき
鳴らしている。これはたやすいことじゃ
ない。じゃ、なぜそんな危なっかしいと
こに住んでいるのか?それはこのアナテ
フカが俺たちの生まれ故郷だからでさ。
じゃ、どうやって落っこちないようにバ
ランスを保っているか?それはこの言葉
しかない……しきたり!」。
娘達のうち、上の三人ー長女ツァイテ
ル(美弥るりか)、次女ホーデル(唯月
ふうか)、三女チャヴァ(大森未来衣)
の最大の関心事は、結婚。今日もイエン
テがツァイテルに縁談を持ってきている。
娘たちは気もそぞろ。妹たちにとっても、
姉さんが早く結婚を決めてくれないと、
自分達に順番がまわって来ない。
当のツァイテルは心配でたまらない。
彼女には仕立屋のモーテルという恋人が
いるのだ。
一日の務めを終わって帰って来たテヴ
ィエは、荷車をひっぱりながら、日課に
なっている神様との対話を始め、「帰り
が遅い」と怒るゴールデを尻目に、陽気
に歌い出す。(もし金持ちなら)
そこに村人達がやってきて、他所の村
で起こったユダヤ人の強制立ち退きにつ
いて話している。そんな彼らに、「現実
を知るべきだ」と、キーウからやって来
たパーチック(内藤大希)と名乗る学生
が訴えた。彼はテヴィエ家の家庭教師に
迎え入れられることに。
翌日の夕方、テヴィエは居酒屋へ。
フョートカ青年(神田恭兵)をはじめ、
ロシア人達も飲みに来ている。喜色満面
でもてなすラザールは、「ツァイテルを
嫁に」とテヴィエに申し込んだ。最初は
驚きの余り、断ったテヴィエだが、酒の
力も手伝って、最後には二人で縁談の成
立を祝って歌う。(人生に乾杯)
すっかり上機嫌になって帰途についた
テヴィエは、通りがかった顔なじみの巡
査部長(廣田高志)から、警察が近々ユ
ダヤ地区で一暴れし、ロシア人検察官に
見せつけることになっていると知らされ
る。
帰宅したテヴィエから、娘とラザール
との縁談の成立を教えられたゴールデは
大喜び。しかし、ツァイテルは悲しみの
どん底に陥り、駆け付けたモーテルは、
テヴィエに二人が愛し合っていることを
打ち明ける。その熱意に心を動かされた
テヴィエは、ついに結婚を許してしまう。
(以下、略)
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なぜ、このミュージカルのタイトルが、
『屋根の上のヴァイオリン弾き』なのか
について、公演プログラムのストーリー
の一部を引用して、紹介しました。
この作品は、ユダヤ人がずーっと長くに
わたって守り抜いてきた信仰としきたり
(伝統)の話であるからです。
それが、時代の変遷によって、次第に打
ち破られていく、という物語であり、そ
うであっても、家族の愛情と絆は変わら
ないことを物語る作品でもある、だから
こそ、この作品は何度でも上演され続け
るのだろうと思います。
この作品の中で、私が一番好きな場面は、
モーテルとツァイテルの結婚式の場面。
(美弥るりかさんの花嫁姿が見れます)
「サンライズ サンセット」という美し
い曲が聴けるのと酒の瓶を頭に乗せて踊
るという神業的なダンスを観ることがで
きます。
(一回だけ最後の最後で、瓶を落とした
のを見た事がありますので、トリックで
はありません)
そして、私が誰かにミュージカル作品を
一つだけ薦めるとしたら、それは、この
『屋根の上のヴァイオリン弾き』だと思
います。