壽々の雑記帳

観劇のコメントや日々の出来事・時事問題などについて綴ります。

多分これだと思う、宙組公演『ZORRO THE MUSICAL』が今一つなワケ。

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。

宙組公演『ZORRO THE MUSHICAL』は、

海外ミュージカル……のハズです。


例えば、『エリザベート』や『ロミオと

ジュリエット』、『1789-バスティーユの

恋人たち-』、『GUYS&DOLLS』などと

同じ海外ミュージカルです。


それでは、これらの作品と今回の『ZOR

RO THE MUSICAL』を比べるとどうでし

ょうか。


配信を見た妻の感想では、「まあまあ面

白かった」ですが、公演プログラムによ

ると、「2008年にロンドン・ウェストエ

ンドで9か月に渡るロングラン上演を果た

し、その後もパリやモスクワ、日本を始

め世界各国で上演され、絶大な人気を博

したミュージカル」です。


「まあまあ面白い」という作品ではない

はずです。


演出の谷貴矢氏が、どこかを宝塚風に変

えてしまったのだと思います。


曲は、同じですから、ストーリーを一部

変えたのでしょう。


第1幕までは、結構、良かったと思うの

ですが、第2幕になると、ちょっと、ダ

レてきます。


恐らく、ダンス多すぎ、アクション少な

すぎなのだろうと思います。


『ゾロ』の物語は、そもそも、アクショ

ン物です。


謎の覆面のヒーローが、鮮やかな剣捌き

と見事なアクションを駆使して、敵を翻

弄し、颯爽と去っていく、というお話で

す。


それは、ミュージカルになっても変わら

ないはずです。


星組公演の『阿修羅城の瞳』は、かなり

アクションに迫力のある作品です。


星組に出来て、宙組に出来ないってこと

はないと思います。


ただ、別箱公演で、下級生が多いってこ

ともあるのではないか、とは思います。


ゾロが登場するアクションの場面に、も

う少し迫力があれば、そして、ダンスの

場面をもう少し減らしていれば、もう少

し、印象の違う作品になったのではない

でしょうか。


それには、別箱公演ではなく、本公演で

やった方がいい作品ではなかったのでは

ないかと思われます。