「家族の機能がおかしくなると、犯罪が増え、社会秩序も乱れる」か?(シニア雑記)
今晩は、壽々(じゅじゅ)です。
麗澤大学国際学部八木秀次教授の言葉だ
そうですが(7月3日付集英社オンライン
の記事による)、全体は
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「家族こそは世代を超えて文化を伝承し
ていく場所であり、次世代の国民を育て
る場所である。家族の機能がおかしくな
ると、犯罪が増え、社会秩序も乱れる。」
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です。
ただし、この論理でいうと、犯罪が増え
たとすると、その原因の一つは、「家族
の機能がおかしくな」ったからであり、
その犯罪者の家族に責任があるというこ
とになります。
「親の育て方が悪い」とか、そんな誹謗
中傷が家族に及ぶおそれがあります。
今、「家族」そのものが多様化してきて
います。
したがって、「家族」に求められる役割
も多様化していると言っていいでしょう。
その「家族」を「次世代の国民を育てる
場所」と決めつけること自体が、時代に
逆行していると言わざるを得ないでしょ
う。
で、この言葉は、選択的夫婦別姓制度に
反対する立場の人の、その主張の根拠の
文脈で取り上げられました。
そうだとすると、現在の「夫婦同姓制度」
を維持しようとすることは、個人をその
「家族」に縛りつけるものと言えるので
はないでしょうか。