妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

『柳生忍法帖』原作 下巻も完読~!!

今日は、壽々(じゅじゅ)です。


星組公演『柳生忍法帖』の原作をようやく完読しましたー!!


星組宝塚大劇場公演の初日にぎりぎり間に合いました。


下巻では江戸から加藤明成が藩主である会津若松へと舞台を移します。


物語の冒頭はその会津領に入る番所の場面。


ここで初めて、上巻では名前しか出てこなかった芦名銅伯と加藤明成の寵姫おゆらが
登場します。


8月28日付の私のブログではこう書いてあります。


「ゆらは、会津七本槍の属する芦名衆の頭領芦名銅伯の娘で加藤明成の寵姫とされていて、
 上巻では、芦名銅伯と同様に名前だけ出てきて実際には登場しません。
 したがって、どちらがわなのかよく分かりませんが、悪役ということでもなさそうです。
 しかし、重要な人物であることは間違いなく(特に、柳生十兵衛にとって)、その辺は
 下巻で……明らかになるでしょう。」


とんでもありません。


原作では、おゆらは、悪役も悪役、中国の殷王朝の妲己(だっき)にも匹敵する悪女として描かれています。
会津藩主加藤明成の寵姫として、柳生十兵衛と対決します。
ただし、最後には、柳生十兵衛に激しい想いを寄せるようになります。
(堀一族の七人の女たちも柳生十兵衛に好意を寄せてくるので、十兵衛は困惑します。)


確かに、柳生十兵衛にとっては特別な人物で、それは物語の最後の行に十兵衛の言葉として書かれています。


「もうひとりーおれだけが弔ってやらねばならぬ女がある」


このゆらを舞空瞳さんがどう演じるのか、とても興味のあるところです。
(多分、それほど悪女にはなってないように思います)


また、芦名銅伯とゆらは原作では、下巻からしか登場しません。


2番手男役の愛月ひかるさんとトップ娘役の舞空瞳さんが後半しか出てこないということは、多分ないだろうと思います。


そのあたり宝塚ではどうなるのか興味のあるところです。


なお、原作には、会津七本槍の一人具足丈之進が使う「天丸」「地丸」「風丸」という
巨大で凶暴な秋田犬が出てきますが、宝塚ホームページの「主な配役」には娘役さんの
名前が出ています。


最初は、着ぐるみかと思っていましたが、どうも違うようです。


初日を観劇した方のブログには、少年役となっていました。なるほど納得です。


どちらにしても、下巻まで読み終わって、これを宝塚の舞台でどう演出するのだろうと
思うような、山田風太郎ワールド。
こういう作品が苦手な方は、無理に原作を読まなくてもいいと思います。


私の宝塚大劇場初観劇は、10月19日でまだ1か月先ですが、この原作がどのような
形になって、宝塚の舞台で上演されるのか、今から楽しみです。


観劇したら、またレポートを書きます。