妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

月組公演『応天の門』原作漫画第1巻~第4巻を読みました~!!

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


月組公演『応天の門』の原作漫画を第1巻
から第4巻を読みました。
第1巻には、主人公である菅原道真と在原
業平の出会いが、第4巻には公演解説にあ
る「百鬼夜行」に該当する「京に妖の夜
行する事」(第18話、第19話)が収めら
れています。


大体は1話から3話程度の短編集で、在原
業平が菅原道真の所へ怪事件の相談を持
ち込み、菅原道真がその謎を解くという
パターンが基本ですが、必ずしもそうで
はありません。


「京に妖の夜行する事」では、在原業平
は事件に直接関与することがなく、代わ
りに藤原常行が菅原道真と一緒に関与す
るという形になっています。


どちらにしても「京に妖の夜行する事」
は、2話しかないので、いくつかの話を
まとめて、舞台化するのだろうと思われ
ます。


結構、登場人物が多く、第4巻までの主
な登場人物を次に掲げておきます。
なお、全15巻ありますので、さらに、
登場人物は増えるのだろうと思います。


菅原道真
学者を多く輩出する菅家の子息。文章生
という宮中で学問の研究をする職につい
ているが、もっぱら自宅の書庫にひきこ
もり唐からの書物をよみふけっている。
在原業平
平城帝の血を引き、都中に名を馳せる歌
人。無類の女好きとしても知られる。検
非違使(現在の警察)を率いて都の安全
を守る役職に就く。
白梅
都を騒がせた「玉虫姫」事件で道真たち
と出会った女官。道真にその学才を買わ
れ、事件の解決と共に菅原家に仕えるこ
とに。
昭姫
都で起きた女官失踪事件で、道真たちが
出逢った市中の店の女主人。大陸からや
ってきた異国の女性のようだが……。
紀長谷雄
道真の親友であり、業平の親類でもある
青年。気は弱いが知りたがりのため、よ
くトラブルに巻き込まれている。
藤原良房
藤原北家の筆頭。伴善男と敵対し、太政
大臣として幼い帝の代わりに宮中を牛耳
ろうと目論んでいる。
藤原基経
良房の養子で高子の兄。良房の補佐をし
ながら宮中の勢力に目を光らせている。
菅原是喜
道真の父。文章博士を務め帝の待読(学
問を教える学者)をしている。長男の死
について何かを隠している……?
伴善男
正三位の大納言として一族では異例の出
世をし、宮中の政に関わる。藤原家と対
立。道真とは遠戚にあたる。
島田忠臣
道真の父・菅原是喜の弟子であり、道真
の師匠。学者としてその才を基経に買わ
れているようだが……。
清和帝
文徳天皇の第四皇子。母は良房の娘。わ
ずか9歳で帝に即位したが、幼少のため
良房が後見人となっている。
藤原高子
良房の姪。帝に嫁ぐため、良房によって
屋敷に幽閉されている。基経の同母妹。
過去に業平と駆け落ち未遂をしたことが
ある。
島田宣来子
忠臣の娘。道真の許嫁であり、道真が得
業生の試験に合格したら夫婦になる約束
をしている。


以上のほかに「京に妖の夜行する事」に
は、藤原常行が登場するのですが、常行
には、以下のような説話があります。
(ウィキペディアより引用)
常行は若い頃、忌夜行日(陰陽道におい
て、百鬼夜行の日である事から、夜の外
出を避けるべきとされた日)にも関わら
ず、想いを懸けている女の許へ出かけた
ために、百鬼夜行に出会い鬼に捕らわれ
そうになる。しかし、常行の乳母が兄弟
の阿闍梨に書いてもらった尊勝陀羅尼を
常行の服の襟に入れておいたおかげで、
鬼は常行を捕らえる事ができず、常行は
何とか家に逃げ帰ることができたという。


原作漫画の「京に妖の夜行する事」は、
これをベースにしたものと思われます。


最後に配役予想ですが、一応、菅原道真
が主人公ですので、月城かなとさん、在
原業平が鳳月杏さん。
(ビジュアル的には、逆でもいいと思う
のですが……。)
そうすると、海乃美月さんが昭姫でいい
のか、ということになります。
昭姫は、事件解決に協力しますが、菅原
道真とも在原業平とも恋愛関係にありま
せん。
上で書いたように、菅原道真には、島田
宣来子という許嫁がいます。
在原業平にも駆け落ちまでした藤原高子
がいます。
この辺は、舞台は原作通りではないのか
もしれません。
風間柚乃さんが悪役で、藤原基経でしょ
うか。