妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

月組全国ツアー公演『ブラック・ジャック 危険な賭け』は、ここが?だ!!

今日は、壽々(じゅじゅ)です。


一昨日、月組全国ツアー公演のライブ中
継を観たのですが、どうも納得できない
箇所があります。


まず、物語の設定は、1980年代中頃。
なのに、イギリスのヴィクトリア女王が
暗殺されようとしている?
ヴィクトリア女王の在位は、1837年6月
20日 - 1901年1月22日。
1980年代であれば、エリザベス女王の
ハズ。
どうも、このヴィクトリア女王は、イギ
リスの女王ではなく、南米の小国の女王
のようです。
だから、女王を暗殺するとクーデターが
成功する、ということになります。
ややこしい名前をつけるな!!ですね。
ほかにも勘違いをした方がみえるようで
す。
初演時の主な配役には、「ヴィクトリア
女王:町風佳奈…南米のとある国の女王」
と書いてありますが、今回はありません。
ちょっと不親切ではないでしょうか?


そうだとすると、最初にブラック・ジャ
ックが登場するのは、その南米の小国で、
そこで女王の手術をして成功し、その後、
イギリスへ飛行機で向かって、MI6で報
酬を受け取った、という事になります。


で、ブラック・ジャックがイギリスの空
港で出会ったのが、飛行機で逃亡しよう
としているケインという事です。


ブラック・ジャックはMI6のオフィスで、
女王の命を救った報酬を受け取ります。
何で、MI6が報酬を払うかというと、友
好国である南米の小国が独裁国家になっ
ては困るからでしょう。


ただ、そうだとすると矛盾があります。
ケインが賭けの対象にしたのは、南米の
小国のクーデターの成否でしょう。
そのクーデターの情報をMI6の機密情報
から盗んだとすれば、MI6は、そのクー
デターの情報を事前に掴んでいた事にな
ります。
それなのに、女王を暗殺されそうになり
ます。


おそらく、ブラック・ジャックを南国の
小国へ向かわせたのもMI6でしょう。
そう考えないと、MI6がブラック・ジャ
ックに報酬を支払う理由がありません。
MI6はクーデターの情報を事前に掴んで
いながら、女王の暗殺を阻止できなかっ
たという事になります。
何をやってたんだ?MI6。


しかも、そんな機密情報をパスワードさ
え分かれば、元情報部員のケインにもア
クセスされてしまいます。
現場の秘密情報部員が機密情報にアクセ
スできるというMI6の情報管理体制が甘
すぎます。


これではイギリスの小説007にも出てく
るMI6がダメ組織という事になってしま
います。
ちょっと、マズいのでは?