妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

月組トップ月城かなとさんは、本公演5作で退団なのか?⑤ー暫定結論

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


前回の記事で、月城かなとさんが本公演
5作で退団としたら、次のトップ候補は、
2番手の鳳月杏さんしかいない、という
ことを書きました。(↓記事参照)


したがって、鳳月杏さんが次期月組トッ
プになるか、月城かなとさんが本公演5
作退団ではないのか、この二つのどちら
かということになるだろうと思います。


もう一度、今までの検討の内容を確認し
ておきたいと思います。


第一に、鳳月杏さんが次期月組トップと
すると、95期の月城かなとさんの後を92
期の鳳月杏さんが継ぐことになります。


宙組は、92期の真風涼帆さんの後に、93
期の芹香斗亜さんがトップになりました。
花組は、95期の柚香光さんの後を97期の
永久輝せあさんが継ぐ予定です。


100周年の時も、82期の壮一帆さんの後
を87期の早霧せいなさんが継いでいます
し、同じく82期の蘭寿とむさんの後を89
期の明日海りおさんが継ぎ、いずれも、
若返りを図っています。


上級生2番手がトップになった例も、こ
のところでは、久世星佳さんしかいませ
ん。(久世星佳さん2番手の時のトップ
は、天海祐希さんです。)


つまり、月城かなとさんより上級生であ
る鳳月杏さんがトップになるということ
は、110周年に月組だけがこの流れに逆
らうことになります。


第二に、月城かなとさんが退団して、鳳
月杏さんがトップになると、92期の鳳月
杏さんと100期の風間柚乃さんの間に、
男役スターと呼べる人は、96期の夢奈瑠
音さんと99期の英かおとさんしかいない
ことになり(2024年「宝塚カレンダー」
掲載者に基づく)(なお、蓮つかささん
は、今の公演で退団です)、他の組と比
べると、月城かなとさんの抜けた分、月
組の男役スターが、大分、見劣りします。


第三に、退団公演と言われている『Eter
nal Voice 消え残る想い』のタイトルです
が、主人公が「死者と交信できる不思議
な能力を持った青年ユリウス」だから、
こういうタイトルになったのであって、
タイトルありきではないでしょう。


タイトルが先にあって、それに合わせて
脚本を書くというのは、ちょっと、ない
だろうと思います。


退団公演らしいタイトルがついている公
演は、最近は、大体は、主人公が最後に
死ぬ、という作品です。(『桜嵐記』、
『桜華に舞え』など)


第四に、退団前のコンサートと言われて
いる『G.O.A.T』~Greatest Of All Time
~もちょっと微妙です。


こちらこそ、タイトルに退団前のコンサ
ートらしいタイトルにしそうな感じがし
ます。


真風さんの場合は、ズバリ『MAKAZE IZ
M』でした。
柚香光さんの場合も、『Be Shining!!』-
華麗なる時-で、サブタイトルに愛称を
入れるのもなんだかな、という感じでは
ありますが、とりあえずは、入っていま
す。


一方の、『G.O.A.T』~Greatest Of All 
Time~には、月城かなとさんの名前も、
頭文字も、愛称も入っていません。


会場も、東京での開催がなく、梅田芸術
劇場メインホールだけ、というのも退団
前のコンサートらしくありません。


これは、公演解説にあるように、「宝塚
歌劇110周年となる2024年の幕開きを飾
る」コンサートと考えた方が妥当のよう
に思われます。


1月最初の別箱公演が、偶々、月組公演
だったというだけのことでは、ないかと
も思います。


100周年の時には、どうだったかと見ると、
スカーレット・オハラ:龍真咲さん、レ
ット・バトラー:轟悠さんという大作 
『風と共に去りぬ』を1月11日 ~1月27日
の間、梅田芸術劇場メインホールで上演
しています。


今回の月組のコンサートも、これに該当
するものと考ても良さそうです。


ただ、どちらにしても、結局は、月城か
なとさんご自身の意向と劇団側の意向次
第でしょう。


劇団側が月城かなとさんが退団して、鳳
月杏さんがトップになった時の月組公演
の集客力をどう考えているかということ
も関係するのではないかと思います。


ただ、月組は、時々、トンデモ人事をや
らかしますからね。
正直、分からないという所です。


まあ、常識的に考えれば、退団フラグが
あろうとも、月城かなとさんの本公演5
作退団は可能性が低い、というのが、現
時点での結論でしょうか。


月城かなとさんが本公演5作で退団した
いと考えているのであれば、別ですが。