妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

明日海りおさん、朝月希和さん出演の『王様と私』を観劇しました!!

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


昨日は、宝塚OGの明日海りおさんと朝
月希和さんが出演するミュージカル『王
様と私』を観劇に、東京日生劇場まで、
遠征してきました。


東京宝塚劇場の前を通りかかると、こん
な看板が出ていました。



なんなんだろうね。「全国賃貸管理ビジ
ネス協会」って?


こんな貸切公演を入れているから、友の
会の抽選が当たらないような気がします
が……。


さて、とりあえず、公演プログラムから
ストーリーです。
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 1860年代のシャム(現タイ)。イギリ
ス人将校の未亡人アンナ(明日海りお)
が、はるばる王都バンコクに到着する。
植民地化を図る欧米列強が迫る中、王様
(北村一輝)は、国の将来を背負う子供
たちに西洋式の教育を受けさせるために、
アンナを家庭教師として雇ったのだった。
オルトン船長(今拓哉)に見送られ、宮
廷からきたクララホム首相(小西遼生)
にバンコク式の出迎えを受けたアンナは、
異国の地に赴く難しさを痛感する。隣国
から王に献上された踊り子のタプティム
(朝月希和)とその恋人ルンタ(竹内將
人)、チャン王妃(木村花代)のように
服従を強いられる姿は、自立したアンナ
にとっては相いれないものだった。
 国王と家庭教師。人一倍頑固で誇り高
い二人は、当初はことあるごとに対立を
していたが、互いに聡明さや誠実な心を
知り、国籍や身分、性別を超えて、人と
しての信頼を深めてゆく。
 ある日、イギリスからの特使としてラ
ムゼイ卿(中河内雅貴)がバンコクにや
ってくるとの急報がもたらされる。対策
を講じる王に対してアンナは歓待の宴を
開催するように提案する。王の威信をか
けた宴の準備が始まりー。
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幕が上がると、船に舳先にすっくと立つ
明日海りおさんの姿。もう、この場面か
ら明日海りおさんさんの圧倒的な存在感
に感動してしまう私は、やはり、明日海
中毒症でしょうか?


さて、私がこの『王様と私』という作品
を初めて観たのは、やはり、デボラ・カ
ーとユル・ブリンナーが主演した映画で
した。


多分、レンタルビデオ店でビデオテープ
を借りて、観たのだろうと思います。


ユル・ブリンナーの精悍な禿げ頭の王様
が強烈なインパクトだったのと、あの名
場面の「Shall We Dance?」が印象的で
した。


ただ、気になったのは、いかにも、欧米
優れていて、文明的にも遅れている東洋
を見下したかのような内容であったこと
です。


アメリカ人が制作して、アメリカ人が観
客であることを想定して上演された1951
年の作品であった事を考えると、まあ、
そうなるだろうね、としか言い様がない
です。


ハリウッド映画も同じですしね。


ただ、今回の作品は、現代の観客の鑑賞
にも耐えれるようなかなりのアレンジが
加えられ、結果として、現代にも通用す
る見応えのある作品になっていました。


演出家の小林香氏の演出力の賜物といっ
ていいでしょう。


さて、その次に私が観たのはロンドン版
の『王様と私』でした。王様=渡辺謙、
アンナ=ケリー・オハラの公演を東急シ
アターオーブで上演したのを観劇しまし
た。


セリフは、全部英語で、字幕がついてい
ました、


ケリー・オハラさんの歌の素晴らしさに
感動したことと、アンクルトムの芝居の
場面が印象的でした。


さて、前置きが長くなりましたが、今回
の作品の感想です。


まず、衣裳が豪華で華やかです。衣裳は、
宝塚歌劇団の有村淳氏です。


セットも奥行きのあるセットで、なんと、
銀橋がありました。


今回、席が劇場のど真ん中でしたので、
非常に見やすかったです。


次に、出演者の一部感想です。


ミュージカルは初めてという北村一輝氏
ですが、なかなかどうして、歌も素晴ら
しいし、明日海さんとのダンスも堂々た
るものです。


頑固で威厳を保とうとする王様を表現す
る反面、少し、お茶目な所も見せる王様
の演技にはさすがです。


元宝塚雪組トップ娘役の朝月希和さんが
演じるのは、ビルマからの貢ぎ物として、
シャムに贈られてくる踊り子のタプティ
ムです。


禁じられた愛を貫きながらも、どこかは
かなげで、しかし、芯の強さを持ったタ
プティムを演じて好演です。歌も素晴ら
しいと思いました。


さて、最後は、この人、明日海りおさん。


歌が上手くなった?


なんか、ちょっと今までと違うような。


歌声が聴きやすくなったというか。


最近、テレビでの出演が増えて来て、フ
ァンとしては、嬉しい限りですが、こう
やって舞台を観ると、やっぱり、この人
は舞台の人だな、と。


舞台に立つと、やはり、華があり、存在
感があります。


王様とダンスを踊る場面は、やはり、最
高に素敵ですが、王様と言い合う場面、
王様の子供たちに囲まれて、楽しそうに
語り合う場面。それぞれの場面で、その
存在が輝き、絵になります。


また、衣裳の有村淳氏が明日海さんに似
合う衣裳がよく分かっていて、どの衣裳
も素敵です。


こんな素晴らしい作品に出会えたこと、
そして、それに明日海さんがその作品に
主演として出ていること、幸せを沢山も
らった思いがします。