妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

上野樹里さん主演、ミュージカル『のだめカンタービレ』を観劇しました。

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


昨日は、ミュージカル『のだめカンター
ビレ』を観劇にシアタークリエまで、遠
征してきました。


本当に、最高に楽しめる舞台でした。


まずは、公演プログラムからストーリー
です。
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 音楽大学のピアノ科に在籍しながら指
揮者を目指すエリート学生・千秋真一は
ある日、酔って自宅の前で眠ってしまい、
目覚めると、ゴミの山と悪臭が漂う部屋
の中で、美しいピアノソナタを奏でる女
性と出会う。
 彼女の名前は野田恵(通称・のだめ)
で、千秋と同じマンションの隣室に住み、
同じ音大のピアノ科に在籍していたのだ
った。
 千秋はのだめの中に秘めた天賦の才を
感じ取り、そしてのだめは千秋の外見と
音楽の才能に憧れ、彼にまとわり付くよ
うになる。
 過去のトラウマから千秋は将来に行き
詰まりを感じていたが、のだめとの出会
いを機に音大の変人たちと運命を変える
指導者に出会い、音楽の楽しさを思い出
しながら、指揮者への道を一歩一歩、切
り拓き始めていく。またのだめも千秋か
ら大きな刺激を受け、新しい環境でピア
ノに励み、それぞれ成長をしていくのだ
ったがー。
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コメントです。


テレビドラマを見ている方は、テレビド
ラマのストーリーに、ほぼ、沿っていま
す。(原作の方は、読んでいないので分
かりません)


舞台で2時間20分の上演時間ですから、
エッセンスを抜き出した、という感じで
すが、重要なエピソードはちゃんと入っ
ています。


テレビドラマも見ていない方、これは、
コメディです。主人公ののだめは、千秋
から「変態」呼ばわりされていますし、
千秋に言わせれば、ピアノの弾き方は、
滅茶苦茶です。


竹中直人さん演じるシュトレーゼマンは、
世界的に有名な指揮者ですが、女好きで、
のだめをホテルに連れて行こうとして、
千秋に阻止されています。


というような具合で、竹中直人さんやな
だぎ武さんら芸達者が脇役を固め、客席
を爆笑の渦に巻き込みます。


配役を見た時には、これは、ミュージカ
ルでなくて、ストレートプレイでいいの
ではないか、と思ったのですが、音楽が
結構良くて、出演者の歌も上手かったの
で、これはこれで良かったのかな、と思
います。


オーケストラがクラシックの音楽を演奏
している最中に歌が入ってくるのは、ち
ょっと違和感を感じましたが、クラシッ
クの演奏を聞きに行っている訳ではない
し、全体の公演時間を考えると、クラシ
ックの演奏を長々とやっていては、他の
エピソードを削ることになるので、仕方
がないのかな。


まず、ミュージカルにも関わらず、上野
樹里さんをのだめとして、起用したこと、
正解だと思います。


そこには、確かに、あのドラマの「のだ
め」が存在していました。


ドラマは、2006年の放送ですから、
17年も前の作品で、今、舞台でやると、
やや、古く感じられるかもしれませんが、
やはり、あの「のだめ」が一番だと思い
ます。


一番心配していた上野樹里さんの歌でし
たが、さすがに難曲は歌わず、語り掛け
るような自然な歌声で千秋先輩へののだ
めの想いに溢れた歌になっていました。
とても、良かったです。


さて、問題の千秋先輩役の三浦宏規さん。
玉木宏さんのイメージが強すぎて、これ
をどうするのかと思っていましたが、さ
すが若手実力派。見事に三浦さんの千秋
像を作り上げていました。


三浦さんの歌が出演者の中では、やはり、
一番多いのですが、圧巻の歌声というの
ではなく(そもそも、そういうミュージ
カルではないのですが)、感情を歌声に
乗せるのが上手いなと感じました。
特に、第2幕で千秋がのだめを想って歌
う歌が、とても良かったと思います。


さて、この後は、三浦さんは、フレンチ
ロックミュージカル『赤と黒』への出演
が決まっています。
どんなジュリアン・ソレルを見せてくれ
るのか、今から楽しみです。


次は、シュトレーゼマン役をドラマに引
き続いて演じた竹中直人さん。
さすがに、ドラマのシュトレーゼマンと
は違って、顔を黒塗りしたり、付け鼻は
ないのですが、やはり、怪しさは変わら
ず醸し出していて、そこに居るだけで、
竹中さんのシュトレーゼマンだと思わせ
るところは、さすがです。


歌もこんなに竹中さん上手かったっけ、
と思うほど(上手いのは知っていました
が)、歌でも圧倒的な存在感を発揮して
くれます。


こちらも演技派のハリセン教授の江頭役
のなだぎ武さん。
アドリブなのかもしれないけど、なだぎ
さんならではのギャグを織り交ぜて、客
席の笑いを誘っていました。
歌もちゃんと歌ってましたね。


元宝塚花組トップ娘役の仙名彩世さんが
演じる三木清良は、さすがに、凛とした
佇まいで、いかにも、その優等生振りが
似合うのですが、首を寝違えてコンクー
ルで2位になったあたりから次第に有澤
樟太郎さんが演じる少し落ちこぼれの峰
龍太郎(千秋から「下手糞」と言われる)
に惹かれていくという、二人が深い関係
になっていくところが、なんか良かった
です。


最後に、オーボエ奏者の黒木泰則役の竹
内將人さん。どこで出て来るのかと思っ
ていたら、第2幕から登場でした。
東京藝術大学声楽科、英国立音楽院ミュ
ージカル科卒業という経歴だけあって、
さすがに歌が上手い。
のだめに恋心を抱くも、のだめが千秋の
恋人(のだめは千秋の妻と言っている)
と知って、ショックを受けるあたりの演
技と歌はとても良かったと思います。
ちょっと、イケメンですしね。


マングースの着ぐるみやのだめの部屋を
千秋が掃除する場面など、ドラマではお
馴染みの場面やドラマにはない場面が追
加されているなど、ドラマに嵌まった人
もそうでない人も楽しめる作品になって
います。


ライブ配信もあるそうですので、劇場へ
行けない方は、是非、ライブ配信で。