壽々の雑記帳

観劇のコメントや日々の出来事・時事問題などについて綴ります。

さーて、さて、さて、この『鴛鴦歌合戦』は、面白かったのか?(観劇感想①)

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


昨日は、花組宝塚大劇場公演『鴛鴦歌合
戦』『GRAND MIRAGE!』を観に、猛暑
の中、宝塚まで遠征してきました。


出掛ける時になって、私の乗る私鉄の隣
の線(中部国際空港線)が沿線の火事の
影響で運休になっているとのこと。
慌てて、ネットで調べましたが、こちら
の線には影響がない様子。
本当に、何が起こるか分かりませんね。


宝塚大劇場に到着して、お土産を買おう
と思ったら、期間限定商品はすべて品切
れ。どうなっているんだ?と思いました。


さて、今回は、お芝居の『鴛鴦歌合戦』
について、コメントします。


結論から言ってしまうと、結構、面白か
ったです。
ただ、これは好き嫌いが分かれる作品か
もとも感じました。


星組公演『1789』の「バスティーユを襲
撃するぞ!!」の後に観ると、まったり
して丁度いいかもしれません。


私は、残念ながら、間に、『Moulin Rou
ge! The Musical』を挟んでしまったので、
ちょっと、まだ、頭の中の切り替えが上
手くいっていない、ような。


原作の映画は、1939年の製作ですから、
当然、白黒です。


それが、何と、宝塚の舞台は、総天然色
~!!(←死語ですね)


チョンパで幕が開き、舞台には、色鮮や
かな日傘を持った花組生がずらりと並ん
で、歌い踊ります。


その後も祭りの場面や歌合戦の場面もあ
って、舞台は華やかです。


歌は、結局、映画版のものをそのまま使
ったんですね。ちょっと、古臭い感じが
しますが、少し、現代風にアレンジはさ
れて、案外、楽しめます。


さて、まずは、公演プログラムからスト
ーリーを紹介します。
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 舞台は花咲藩の城下町。三年振りに歌
合戦が開催されるという嬉しい報せに、
町は大いに賑わっていた。


 堅苦しい宮勤めを嫌う浪人・浅井礼三
郎(柚香光さん)は、木刀削りをしなが
ら貧しくとも気楽に暮らしていた。彼の
まわりでは、隣家に住む傘貼り職人の娘
・お春(星風まどかさん)、料亭香川屋
の娘・おとみ(星空美咲さん)、親同士
が勝手に約束した許嫁・藤尾(美羽愛さ
ん)が恋の鞘当てを繰り広げている。引
く手あまたで困り果てる礼三郎はお春に
想いを寄せながらも、気のないそぶりで
やり過ごしていた。


 お春の父・狂斎(和海しょうさん)は
骨董に目がない困り者で、その日の米代
すら怪しげな骨董品に注ぎ込んでいた。
そんな父に腹を立て、歌合戦に出るため
の晴れ着も買えないと嘆くお春。礼三郎
は笑いながらお春を諭し、生みの親の顔
も知らず、育ての父も早くに亡くした自
らの身の上を語る。そして、大切にして
いる「お守り」を貸してあげるのだった。


 所変わって、花咲藩城内。藩主・峰沢
丹波守(永久輝せあさん)は藩政に見向
きもせず、骨董収集にうつつを抜かして
いた。家臣たちが不満を募らせていると、
丹波守の正室・麗姫(春妃うららさん)
が現れ、主が政から目を背ける❝本当の
理由❞を説明する。そして、丹波守を改
心させるべく長年行方知れずの「鴛鴦の
香合」を探し出すように依頼する。


 そんなある日のこと。道具屋で狂斎と
出会ったことがきっかけとなり、丹波守
がお春を見初めてしまい……。
 礼三郎とお春の恋の行方はいかにー。
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細かいことは気にせずに、頭をからっぽ
にして、肩の力を抜いて、このまったり
とした作品の世界を楽しむこと。
それが、この作品を観劇する基本姿勢だ
と思います。


この作品の元になった映画は、1939年、
つまり、太平洋戦争開戦の2年前に製作
されたものです。


戦争前夜に製作された映画。それが、こ
の作品の元になった『鴛鴦歌合戦』です。


まさしくお気楽娯楽時代劇です。
コメディ要素もたっぷりで、笑いながら
気楽に楽しめる作品になっています。


中で使われている曲も楽しいし、すっと
頭に入り込んでくるメロディです。


骨董収集に米代もつぎ込む狂斎の「さー
て、さて、さて、この茶碗」なんかね。
(この記事のタイトルに使わせてもらい
ました)


②に続きます。