今日は、壽々（じゅじゅ）です。

よく、見かけるのが阪急電鉄を宝塚歌劇
団の「親会社」と書いているブログの記
事です。

阪急電鉄が宝塚歌劇団の「親会社」とす
ると、宝塚歌劇団は、阪急電鉄の「子会
社」ということになりますが、宝塚歌劇
団は、阪急電鉄の一事業部門であり、
「子会社」ではありません。

それは、阪急電鉄の公式HPに「組織図」
が載っているので、それを見るとよく分
かります。

阪急電鉄の会長・社長の下に各部門が並
んでいます。

組織図の上から、「都市交通事業本部」、
「創遊事業本部」、「不動産部」、「経
営企画部」、「広報部」、「人事部」、
「総務部」、「内部監査部」とあって、
その下の最後に、なぜか点線で「宝塚歌
劇団」が載っています。

したがって、宝塚歌劇団は、阪急電鉄の
一部門であることが、組織図から分かり
ます。

その阪急電鉄の一部門に過ぎない宝塚歌
劇団に理事会があって、理事長がいると
いうのは奇妙ですが、特殊な部門という
ことで、あえて、設置しているのでしょ
う。

なお、宝塚歌劇団は、阪急電鉄の一部門
ですから、「法人格」がありません。

「法人格」とは、権利・義務の主体とな
ることのできる法律上の資格のことで、
「法人格」がなければ、相手方と契約を
締結することはできません。

ただし、内部規定で、宝塚歌劇団の理事
長に契約締結権限が委譲されている場合
は、別です。