妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

柚希礼音さん出演の『LUPIN ~カリオストロ伯爵夫人の秘密~』愛知公演を観た!!③

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


昨日は、『LUPIN ~カリオストロ伯爵夫
人の秘密~』を観に、地元の御園座へ行
ってきました。


やっぱり、劇場が自宅から近いって、い
いですね。東京に住んでいる人が羨まし
くなりますが、かといって、いつも混雑
している東京には、住みたくないし……。


もう少し、名古屋公演を増やして公演日
数も増やしてくれるとありがたいのです
が、名古屋の人は、ミュージカルなんて
観ないのか、ミュージカルの上演が少な
いから、名古屋にミュージカルファンが
少ないのか、どちらでしょうね。


とにかく、中日劇場もなくなり、圧倒的
に名古屋に劇場が少ないです。


それは、ともかく、劇場入り口を入ると
正面に弁当とお茶がずらりと並んでいて、
横に「アンダーソン・毛利・友常法律事
務所」の立て札が……。


「アンダーソン・毛利・友常法律事務所」
といえば、日本有数の大手弁護士事務所
で、どこぞの歌劇団が調査を依頼した大
江橋法律事務所どころの弁護士数どころ
ではないんですが、弁護士らしき人は見
かけませんでした。2階席で観劇してい
たんでしょうか?


そもそも、弁護士さんが観て面白い作品
かというと(失礼)……。疑問ですね。


さて、本題に入ります(ネタバレありま
す)。


最近観た映画『怪物の木こり』のサイコ
パス柚希礼音の強烈なインパクトが中々
頭から抜けなかったのですが、ようやく、
上書きできました。


やっぱり、柚希礼音さんの宝塚現役時代
を思わせる男役姿。格好いいです。


古川雄大さんとタンゴを踊る場面などダ
ンスの場面も少しだけありましたが、さ
すが上手いですね。


なんでも、他の方のブログを読むと、帝
国劇場公演の初日に小池修一郎氏が挨拶
をして、「柚月礼音を帝国劇場の舞台に
立たせたかった」というようなことを言
ったとか。


そう言えば、帝国劇場で柚希礼音さんは
観ていないような気がします。
(まあ、私から見れば、帝国劇場も日生
劇場も余り変わらないように思いますが)


ということは、カリオストロ伯爵夫人は、
柚希礼音さんの当て書きみたいなものと
いうことになりそうです。


真風涼帆さんのカリオストロ伯爵夫人の
感想が結構多いようですが、こだわりが
ないなら、観るなら、柚希礼音さんのカ
リオストロ伯爵夫人かなと……。


カリオストロ伯爵夫人がこの作品の準主
役だとするなら、もう少し、ルパンvs.カ
リオストロ伯爵夫人の権謀術数という場
面があっても良かったのでは、と思いま
す。


ルパンはクラリスをボーマニャンから護
るため、カリオストロ伯爵夫人はテンプ
ル騎士団の残した財宝を横取りするため、
手を組んでしまいます。


そして、7本の燭台の枝を地図に従って
置いていくと、何と、北斗七星の形に!!
そして、最後の1本は、その先の南の方
向ではなく、北へ向けて置くと、何と、
奇厳城を指します。


って、面白くもなんともない。


無理矢理、ルパン作品の「カリオストロ
伯爵夫人」と「奇厳城」をくっつけた感
じがします。


テンプル騎士団が財宝の在処を隠した場
所を示すのだから、もう少し、捻りの欲
しい所。でなきゃ、ルパン作品の意味が
ない、と思います。


『カジノ・ロワイヤル』のアナグラムは、
出来が良かったんですけどね。


それに、怪盗紳士ルパンともあろうもの
が、カリオストロ伯爵夫人がシャンパン
に仕込んだ睡眠薬に気付かずに飲んでし
まうのも、よく、これで怪盗紳士なんて
言って、捕まらなかったものだと呆れて
しまいます。


ちょっと、脚本が杜撰。「もう、言いた
いことを言わせてもらう」(←分かる人
だけでいいです)


最後に、ボートに偽の財宝を積んで、カ
リオストロ伯爵夫人が自分が単に絵に描
かれているカリオストロ伯爵夫人に似て
いただけで、本当は、大部屋の女優だな
んて秘密をばらすのも、これが副題の
「カリオストロ伯爵夫人の秘密」かと、
がっかりします。


正体が大部屋の女優なら、偽の宝石を掴
まされても、気づかなかったのかも知れ
ないですね。


柚希礼音さんが高笑いでボートで退場す
る所は良かったですけどね。


でも、これは、何の罪になるんでしょう
ね。「詐欺罪」?「窃盗罪」?でも、被
害者は?


折角、柚希礼音さんを帝国劇場の舞台に
立たせながら、小池氏の演出が、柚希礼
音さんを上手く演出できていないように
感じました。


いわんや、Wキャストのもう一方の方は
……。まあ、舞台に出てるだけでも、フ
ァンはいいのかも。


宝塚ファンなら楽しめるかもしれないけ
ど、宝塚を観たこともなくて、帝国劇場
公演だから『エリザベート』のような作
品を期待していた人にはトンデモ作品だ
ったんでしょうね。


かなり、手厳しい公演評も散見されます。


もう1回、今度は大阪で観劇予定ですの
で、補足、その他の登場人物については、
その時に。