妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

登場人物の中で、ミシェルが一番まともに見える?宙組公演『カジノ・ロワイヤル』。

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


さて、宙組公演『カジノ・ロワイヤル』
ですが、観てて、桜木みなとさんが演じ
るミシェルが主な登場人物の中では、一
番まともに見えます。


確かに、ミシェルは、パリの学生運動過
激派のリーダーで、刑事に道路交通法違
反(?)で追われる身ですが、それでも
他の登場人物に比べれば、一番、まとも
でしょう。


まず、主人公のジェームズ・ボンドは、
イギリスの秘密情報機関「MI6」の情報
部員でコードネーム「007」を持ち、殺
しの許可証(ライセンス)を持つ男。


私たちが日常生活でお目にかかることは、
まずないでしょう。


また、ヒロインのデルフィーヌは、ロマ
ノフ家の後継者でスイスの銀行の金庫の
金の延べ棒500キロを相続する権利を持つ
女性。


これも滅多にお目にかかることはないで
しょう。


ル・シッフルに至っては、ソビエト連邦
のKGBのスパイで、ロシア帝国を再興し
て、その皇帝の座に就く野望を持つ男。


ミシェルを洗脳しようとしますが、これ
も、まず、私たちがお目にかかることは
なさそう。


他にも、アメリカの「CIA」の諜報部員
やフランスの「セデス」の諜報部員、ロ
マノフ家の末裔たち。こんな人物たちの
中では、ミシェルが一番まともなのでは?


まあ、元々は、原作には登場しない人物。
スパイ物に学生活動家とはいえ、一般人
を登場させたのだから、こうなりますよ
ね。


それにしても、今回の桜木みなとさんの
ミシェル役は、ちょっと気の毒です。


ル・シッフルが経営するクラブに逃げ込
んだために、ル・シッフルに洗脳されそ
うになり、恋人のデルフィーヌからは、
愛想をつかされるし、ボンドが軽々と跨
ぐホテルのバルコニーの柵をデルフィー
ヌの手を借りて、ようやく乗り越えたり、
ル・シッフルの古城の武器室の騎士の鎧
に話しかけたり、最後には、アナベルと
逃げようとするところを刑事に見つかり、
捕まったり、散々です。


一応、宙組3番手なんですけどね。
真風さん退団後は、2番手昇格でしょう
し。
これって、いつまでも残る訳だし……。