妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

帝国劇場公演『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』を観ました。

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


昨日は、帝国劇場公演『ムーラン・ルー
ジュ!ザ・ミュージカル』を観に、東京
へ遠征してきました。


土曜日だったので、名古屋駅も東京駅も
旅行に行く人で大混雑でした。


新型コロナなんて、どこかへ消え去った
みたい。マスクしていない人も結構いま
したしね。大丈夫なんでしょうかね。


私は、今まで通り、二重マスクで厳戒態
勢です。


さて、帝国劇場の開場は、開演の1時間
前ですが、そんなに早く行っても仕方が
ないので、開演45分前に到着したところ、
グッズ売り場には、もう、長蛇の列が……。


公演プログラム(2,500円)だけは欲し
かったので、一番すいてそうな列に並び
ました。


会場が開場して、中に入ると、なんだか
客席が真っ赤。
舞台中央に「MOULIN ROUGE」の文字
のネオンサインとハートマーク、下手に
赤い電飾の風車がゆっくりと回っていて、
上手に何故か青い象の像(後で分かりま
す)。


とにかく、会場に入った途端に、一気に
「ムーラン・ルージュ」の世界に引き込
まれます。


開演前と休憩中と終演後の舞台に俳優の
いない間は、撮影OKとのこと。


席は、やや後ろ、左端でしたが、前の人
の頭が邪魔で舞台の3分の1ほどが見えま
せん。途中で、諦めて、そこへ登場人物
が来たら、セリフと歌だけを楽しむこと
にしました。


女の人だったんですが、座高が高いのと
髪型がね、あんなに、高くしなくても良
さそうに思うのですが……。


今回は、チケットぴあの貸切公演(一番
早くチケットを売り出したので)。通路
に補助席も出ていて、満席でしたね。


私が観た回のキャストは、以下のとおり。
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サティーン:平原綾香
クリスチャン:井上芳雄
ジドラー:松村雄基
ロートレック:上川一哉
デューク:K
サンティアゴ:中井智彦
ニニ:加賀楓
==================
ぴあ貸切公演は、昼の部と夜の部があっ
たのですが、夜の部は18時開演ですので、
帰りは真夜中になるというのもあって、
昼の部で観ることにしました。


さて、公演プログラムからストーリーで
す。
==================
 1899年、パリーそこは、退廃の美と、
たぐいまれなる絢爛豪華なショー、ボヘ
ミアンや貴族、遊び人やごろつき達の世
界である。
そんな時代を舞台に繰り広げられる『ム
ーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』
は、ナイトクラブ「ムーラン・ルージュ」
の花形スター、サティーンと彼女との恋
に苦悩するアメリカ人作家、クリスチャ
ンの物語。
 「ムーラン・ルージュ」で出会ったサ
ティーンとクリスチャンは激しい恋に落
ちる。ところが、クラブのオーナー兼興
業主のハロルド・ジドラーの手引きで、
彼女のパトロンとなった裕福な貴族デュ
ーク(モンロス公爵)が二人の仲を引き
裂く。
 デュークは望むものはすべて、サティ
ーンさえも金で買えると考える男だった
のだ。


クリスチャンはボヘミアンの友人たちー
才能にあふれたその日暮らしの画家トゥ
ールーズ=ロートレックやパリ随一のタ
ンゴダンサー、サンティアゴとともに、
華やかなミュージカルショーを舞台にか
け、「ムーラン・ルージュ」を窮地から
救い、サティーンの心をつかもうとするー。


 真実、美しさ、自由、愛の祭典ーそれ
が『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージ
カル』!
==================
薄い幕越しに、アンサンブルの面々が、
ゆっくり動いたり、じっと佇んでいたり
するのが見えます。


もう、始まっているのか?という感じで、
これが結構、長い。(10分間らしい)


そのうちに、アンサンブルの女性二人が
現れて、剣を口から呑み込むという大技
を見せて、観客から大拍手。


そして、幕が開いて、「ムーラン・ルー
ジュ」の支配人のジドラーの挨拶で、い
よいよ、クラブ「ムーラン・ルージュ」
の華やかなショーの幕が開きます。


アンサンブルのメンバーらが演じるその
ショーがいかにも華やかで素晴らしくて
そして楽しくて、見応えがあります。


客席からも手拍子が起きますが、なんと
なく不揃いで、いかにも、帝国劇場らし
い(宝塚のようにはいきませんね)。


で、そのショーが終わると、いよいよ、
「ムーラン・ルージュ」の花形スター、
サティーンの登場。
何と、空中からブランコに乗っての登場
です。


そこから始まるサティーンの歌の数々。
さすが、平原綾香さんの圧巻の歌声。
歌唱力抜群ですし、どんな曲も見事に歌
いこなして、その歌声に魅せられます。


さて、一方で、アメリカからはるばると
フランスはパリのモンマルトルにやって
きた貧乏作家のクリスチャン。作家とい
うより作曲家という感じでしたが。


モンマルトルは、芸術家の集う街。
そこのカフェで(?)意気投合したロー
トレックらと一緒に「ムーラン・ルージ
ュ」で自分たちが創作したショーを上演
してもらおうとします。


そのためには、ショーの花形スターのサ
ティーンに接触しようと、「ムーラン・
ルージュ」へと向かいます。


話は、「ムーラン・ルージュ」へ戻って、
ショーの踊り子たちが、このクラブが破
綻の危機に瀕していると噂話。そうなれ
ば、自分たちは失業して路頭に迷うこと
に……。


それは、事実で、支配人のジドラーは、
サティーンを金持ちのデュークの愛人に
して、資金援助を得ようと目論んでいま
す。


同じ時にやってきた、クリスチャンをデ
ュークと勘違いたサティーンは、クリス
チャンに尽くそうとするのですが……。
その姿に、クリスチャンはサティーンに
恋するようになってしまい……。


後は、ネタバレになるので、この辺でス
トーリーの補足は止めておきます。


とにかく、井上芳雄さん、平原綾香さん
を始め、アンサンブルまで歌と踊りがこ
の上なく素晴らしいこと、そしてクリス
チャンとサティーンの愛の行方の切なさ。


クリスチャンの音楽を世の中に広めよう
と、命を削ってまで、最後の舞台を務め
ようとする場面は感動的です。

最後は、楽しくカンカンで終わりますけ
どね。