花組公演『鴛鴦歌合戦』2回目観劇感想②ー礼三郎とお春
今晩は、壽々(じゅじゅ)です。
昨日は、宝塚大劇場公演『鴛鴦歌合戦』
『GRAND MIRAGE!』を観に、三連休で
新幹線が大混雑する中、宝塚まで遠征し
てきました。
阪急交通社貸切公演で、なんと、花組全
国ツアー『激情』愛知公演とのセット券
です。
思わず、飛びついてしまいました。
宝塚大劇場のレビューショップで、期間
限定商品がおいしそうだったので、買お
うとしたら、前回に引き続き、今回も3
種類とも品切れ。商売やる気あるんだろ
うか?
後、2回、観劇に行きますが、どちらも
ソワレ。買える気がしません。
さて、『鴛鴦歌合戦』の感想の続きで、
登場人物別の感想になります。
(できるだけネタバレにならないように
書きます)
今回は、柚香光さん演じる浅井礼三郎と
礼三郎に恋している長屋の隣に住む骨董
狂いの志村狂斎(和海しょうさん)の娘
・お春(星風まどかさん)です。
ポスター画像を見た時には、こんないか
にも長屋住まいの貧乏浪人といった黒の
着流しに腰には木刀。髪型は、むしりと
いった格好でいいのか、と思っていまし
たが、柚香光さんだと、どんな格好でも
格好いいから不思議。
そして、星風まどかさんのいかにも町娘
といった格好も可愛いし、時々、口にす
る「ちぇっ」という口癖も可愛い(3回
くらい言ってました)!!
さて、ストーリーを補足しないと、分か
りにくいので、若干、ネタバレになりま
すが……。
浅井礼三郎は、木刀削りで生活費を稼ぎ
(「木刀削り」というのは、初めて聞き
ましたね。そんな職業があったんですね。
よく、映画やTVで貧乏浪人がやっている
のは傘貼りですが)、一方の狂斎・お春
親子は日傘を作って生活費を稼いでいま
す。
そんな礼三郎の所にやってきたのが、花
咲藩の家臣で礼三郎の叔父の遠山満右衛
門(綺城ひか理さん)とその娘藤尾(美
羽愛さん)。
藤尾は、遠山満右衛門と礼三郎の父親が
勝手に決めてしまった礼三郎の許嫁だっ
たのです。
遠山満右衛門は、礼三郎にすぐにでも藤
尾と祝言を挙げさせようとするのですが、
礼三郎は、言葉を濁して、煮え切らない
態度。そんな礼三郎に遠山満右衛門は、
藤尾に礼三郎に抱き着けとけしかけます。
舞台が回って、隣の志村狂斎の部屋では、
娘のお春が、そんな礼三郎の様子を隣で
聞いていてご立腹の様子で、お茶をもら
いに来た礼三郎に、麦焦がしもどうぞと
突っ慳貪な態度で勧めます。
「麦焦がし」とは何かと思って調べたら、
「はったい粉」ですね。
父親の狂斎が骨董品に米代までもつぎ込
んでしまうので、お春は、お米が食べら
れず、麦焦がしばかり食べさせられてい
ると礼三郎に文句を言います。
「パンがなければお菓子(ブリオシュ)
を食べればいいじゃない」ですかね。
ちなみに、この言葉は、マリー・アント
ワネットが言った言葉ではないとのこと
です。
ようやく、遠山親娘が帰ったかと思えば、
今度は、もう一人の恋敵の料亭の娘・お
とみ(星空美咲さん)が取り巻きたちを
引き連れて、礼三郎の所へやってきます。
お春が売り物の日傘を干していた中から
水玉模様の日傘を見つけたおとみは、丁
稚の三吉(天城れいんさん)にこの傘を
買うように言いつけるのですが、お春は
二十両でも三十両でも売ろうとしません。
買う、売らないで、おとみとお春の間で
火花が散る様子を真ん中で黙って見てい
るだけの礼三郎(←何とかしろよ)。
そんなこんなで、お春、おとみ、藤尾の
礼三郎に対する恋の鞘当てを中心に物語
は進んでいきます。
モテる男は辛い、という様子でもないで
すが、さすが、柚香光さん、モテモテで
す。
③へ続きます。
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