妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

月組トップ月城かなとさんは、本公演5作で退団なのか?①

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


トップ任期予想の最後は、月組トップの
月城かなとさんです。


これが予想が非常に難しい。


今、ブログなどで言われているのは、来
年3月~7月に宝塚大劇場・東京宝塚劇場
で上演が予定されている『Eternal Voice 
消え残る想い』『Grande TAKARAZUKA
 110!』で退団するのではないかというこ
とです。


とすると、月城かなとさんは、本公演5作
で退団という事になります。


そう言われる理由は、3つあるようです。


①お芝居の方のタイトルが退団公演とい
 うイメージがある。
②来年1月に月組のショーがあって、退
 団前のショーという感じがする。
③月組2番手の鳳月杏さんが次のトップ
 になると思われる。


一つずつ、検討していきたいと思います。


今回は、①のお芝居のタイトルが退団公
演というイメージがあるです。


確かに、「Eternal Voice」も「消え残る
想い」も、いかにも退団作という感じが
します。


ただ、ストーリーは、公演解説を見ると
こんな風です。
==================
ヴィクトリア女王統治下のイギリス。死
者と交信できる不思議な能力を持った青
年ユリウスは、突然襲ってくる死者から
の呼びかけに苦しみ続けていた。病理学
者の勧めで、超自然現象を解明する研究
所を訪れたユリウスは、自らの力をコン
トロールする訓練を始める。ユリウスが
死者から聞き取った数多の言葉を研究員
のアデーラが分析することで、難事件を
解決に導くようになるが、そんなアデー
ラ自身もまた、ある能力を秘めていた…。
特殊な能力を持つゆえ孤独を抱えた二人
が、共に事件に立ち向かう中で愛を育ん
で行く様を、個性溢れる登場人物たちと
の触れ合いと共に描く、ダークファンタ
ジーテイストでありながら、エンターテ
インメント性溢れるミュージカル作品。
==================
主人公が「死者と交信できる不思議な能
力を持った青年」であれば、タイトルも
納得できます。


しかも、「 ダークファンタジーテイスト」
の作品で退団したトップというのは、余
りいないのではないのでしょうか?
むしろ、ハッピーエンド(『カジノ・ロ
ワイヤル』)や最後に主人公が死ぬとい
う作品(『桜嵐記』)というのが多いよ
うに思います。


もう一つは、お芝居の演出が正塚晴彦氏
だというのが、どうも、月城かなとさん
と結びつきません。


そして、ショーの方。『Grande TAKA
RAZUKA 110!』です。


こんな110周年のお祭りムード満載のタ
イトルのショーでトップが退団するのか
というのは、ちょっと?な感じがありま
す。


そこで、90周年と100周年に退団した人
の退団作品について調べてみました。


90周年で退団したのは、紫吹淳さん一人
で、しかも、小池修一郎氏の一本物の
『薔薇の封印』-ヴァンパイア・レクイエ
ム-でショーがありませんでした。


100周年で退団したのは、蘭寿とむさんと
壮 一帆さんの二人で、蘭寿とむさんの退
団作は、『ラスト・タイクーン -ハリウッ
ドの帝王、不滅の愛-』 と『TAKARAZUK
A ∞ 夢眩』。壮一帆さんの退団作は、『一
夢庵風流記 前田慶次』 『My Dream TA
KARAZUKA』と、やっぱり、ショー作品
の方は、お祭りムード満載です。


ただ、この年の他のショー作品を見ると、
雪組の『CONGRATULATIONS 宝塚!!』、
月組の『TAKARAZUKA 花詩集100!!』、
星組の『パッショネイト宝塚!』、
月組の『CRYSTAL TAKARAZUKA-イメ
ージの結晶-』と、宙組の『シトラスの
風II』を除くと、すべて、100周年記念の
ショーになっていますので、これでは参
考になりません。


月組の次(宙組になります)の別箱公演
の演目が何になるのかは、まだ、発表が
ありませんが、とりあえず、今のところ、
月組のショー作品は、110周年の幕開き
を祝うショーだと考えた方が良さそうで
す。


したがって、この公演が月城かなとさん
の退団公演になるのかどうかは、今の時
点では、何とも言えないというところで
しょうか?


②に続きます。