妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

花組トップ柚香光さんとトップ娘役の星風まどかさんの退団について、思うこと。①

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


花組トップの柚香光さんとトップ娘役の
星風まどかさんが2024年5月26日をもっ
て宝塚歌劇団を退団することが発表され
ました。


ブログで「ショック」と書かれている方
を見かけましたが、ショックでもなんで
もないですね。


普通に考えれば、そろそろ退団だと思う
のが、自然だと思うのですが。


まず、柚香光さんの方を見てみましょう。


柚香光さんが花組トップになったのは、
2019年11月25日。


95期生の中で、星組の礼真琴さんの2019
年10月14日に次ぐ早さでトップに就任し
ました。


そして、まだ、記憶に新しいのは、「歌
劇」1月号の表紙が柚香光さんでなかっ
たこと。


これで、一時期、柚香光さんは、『鴛鴦
歌合戦』『GRAND MIRAGE!』で退団す
るのではないか、という憶測が飛び交い
ました。演出も縁のある小柳奈穂子氏で
したし……。


それまで、「歌劇」1月号の表紙を飾っ
ていたのは、1月に宝塚大劇場で公演し
ている組でその年には退団しないスター
であるという慣行が長く続いていたから
です。


ところが、この公演で柚香光さんが退団
するということはなく、少なくとも、本
公演7作以上ということになりました。


中には、本公演8作で退団とブログに書
かれていた方もみえて、いきなり、8作
はどうか、という記事を私が書きました。


そして、今回の本公演7作目に当たる
『アルカンシェル』で退団ということに
なりました。


トップの通常任期は、私が調べた限りで
は、本公演5-6作ですから、本公演7作は、
長期任期ということになるでしょう。


そして、柚香光さんの退団に向けた準備
、というか永久輝せあトップに向けた準
備は着々と進められていたように思われ
ます。


まず、花組2番手の水美舞斗さんを2023
年4月28日付で専科へと異動させます。


これには、私もビックリしました。
可能性は考えたのですが、まさか、本当
にやるとは思っていなかったからです。


水美舞斗さんを花組でトップに、という
声もありましたし、私もそう考えました
が、柚香光さんの任期が更に短くなるの
と永久輝せあさんのトップ就任が遅れる
ことになるので、やはり、無理だったの
でしょう。


水美舞斗さんの専科異動によって、永久
輝せあさんが花組2番手になりました。


そうすると、柚香光さんが本公演7作退
団でも永久輝せあさんは、2番手経験を
2公演はできることになります。


記者会見でははっきりとは述べていませ
んが、柚香光さんが退団を意識したのは、
この頃ではなかったかと思います。


そして、永久輝せあトップ体制を支える
ための準備も進められました。


まず、2022年10月公演の『殉情』で帆純
まひろさん(99期)と一之瀬航季さん
(100期)をバウホール公演W主演させま
す。


花組2番手となる聖乃あすかさん(100期)
と共に永久輝せあ体制を補強するためだと
思います。


そして、更に、永久輝せあさんの同期の
綺城ひか理さんを2023年2月13日付で星
組から呼び戻して、同期支えとしました。


永久輝せあさんトップに向けたすべての
体制が整うのを見て、柚香光さんは退団
を決意されたのではないでしょうか。


ただ、その退団作品がショーのない小池
修一郎氏の一本物であったというのは、
やはり残念な気がします。


また、柚香光さんのトップ時代は、コロ
ナ渦に見舞われた時期でもありました。


柚香光さん率いる花組の公演も長期の休
演を強いられることになりました。


このことも本当に残念な気持ちで一杯で
す。


ただ、柚香光さんは、その華やかな容貌
と卓越したダンスでファンを魅了してく
れました。


退団するその日まで、温かく見守りたい
と思います。


ここで、一旦、区切り、次は②で星風ま
どかさんについて、書きたいと思います。