妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

ミヤネ屋の宝塚報道に対する違和感について。

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


読売テレビの情報番組ミヤネ屋が宝塚歌
劇団の今回の件について取り上げたよう
です。


私は、この手の民放の情報番組は、なん
か、偏向性があるように思われるのと、
コメンテーターのコメントが的外れなこ
とが多くて、ほとんど見ないのですが、
数名の方がブログで取り上げていたので、
その内容に基づいて、コメントしたいと
思います。


まず、「「いじめはなかった」という認
識は、劇団としての調査・ヒアリングに
よる判断なので、独立性の担保のため、
外部弁護士らによる調査チームを立ち上
げ、死亡の経緯・理由を調べると説明」
したそうだが、劇団が記者会見で「いじ
めはなかった」と言っているのは、ヘア
アイロン事件についてであり、今回の自
殺の件については、そもそも、「いじめ」
という言葉を使っていません。


木場理事長は、記者会見で調査チームに
よる調査は、「事実関係や原因を把握す
るため」と言っています。


しかも、「「いじめはなかった」という
認識は、劇団としての調査・ヒアリング
による判断」も前回のヘアアイロン事件
についての事です。


一方、「独立性の担保のため」以降は、
今回の劇団員の死亡に関する事です。


「判断なので」の前後で話が食い違って
います。


したがって、番組でこのような説明をし
たとすれば、最初からおかしい、という
ことになります。


次の「第三者委員会の設置ではない」と
いうのは、劇団も「第三者委員会」を設
置するとは言っていません。


「「第三者委員会」の設置ルール」とい
うのは、おそらく、日弁連の定めた「ガ
イドライン」のことでしょう。


「ルール」というと「規則」みたいに感
じますが、あくまでも「ガイドライン」
=「指針」です。


次の宮根氏の発言、
==================
「宝塚歌劇団とか関連会社とか全く関係
ない弁護士さんを呼んできて、自らで
じめがあったかどうかを調べるというこ
とですね」
==================
も、劇団で「いじめ」があったという週
刊誌の報道記事に基づいた発言です。


この報道番組も週刊誌と余り変わらない
と言っていいでしょう。「いじめ」があ
ったのではないかという前提になってし
まっています。


次の高岡氏の「直接の株主でないにしろ」
は、意味不明です。


宝塚歌劇団は、株式会社ではありません。
運営会社の阪急電鉄は株式会社ですが、
宝塚歌劇団に「直接の株主」はいません。


宝塚歌劇団に対する高岡氏の認識不足と
思われます。


弁護士の亀井氏の発言、
==================
「こういう内部で調査して『本当のこと
を言うはずは無いのではないか』という
のが弁護士の普通の考えです。」
==================
は、それを言ったら、何のために弁護士
による調査チームによる調査を行うのか、
ということになります。
さすがに、弁護士が報道番組でこういう
発言をするのはまずいでしょう。


同じく、亀井弁護士の発言の「安全配慮
義務は必要なんです。」については、前
の記事↓に詳しく書きましたので、そちら
をご参照ください。


亀井弁護士は、「デジタル・フォレンジ
ック」がお薦めみたいですが、LINEで週
刊誌に書いてあるような自分の「いじめ」
を他に送る人がいるでしょうか?
スマホで録音でもしていれば別ですが。


高岡氏の発言、
==================
「歌劇団として今から調べると言う調査
チームを立ち上げたことは、それなりの
判断だと思いますが、最初の段階でこの
調査チームを作ってくれていたら、彼女
は自らの命を絶ったでしょうか」
==================
宝塚歌劇団がそんなことするはずがない
じゃないか、と思います。
今でも、ヘアアイロン事件は、「故意」
じゃないと言っているんですから。


全体として、宝塚歌劇団に対する認識が
不足していると思いますし、今回の事件
についても、内容をしっかり把握してい
ないように感じます。


亀井弁護士の発言も弁護士としては、不
適切だと思います。


なお、このブログを書いた方のご意見に
反対するものではありませんので、念の
ため。