今日は、壽々（じゅじゅ）です。

夕刊フジの記事です。
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迷走止まらない宝塚歌劇団、大物ＯＧ招
聘の打開策あるか　記者会見で被害者側
に「証拠を見せて」〝最悪の一手〟

　宝塚歌劇団の迷走が止まらない。来年
４月に予定していた宝塚歌劇１１０周年
記念式典、１０年に１回開催される「大
運動会」を相次いで中止にした。

「内部調査が不完全で被害者側に『証拠
を見せてほしい』と言い切った記者会見
が最悪の一手だった。経営陣がきちんと
かじ取りをしていれば、ここまでこじれ
ることはなかった。公演中止や記念式典
の中止は、経営陣が事態をきちんと受け
止めずに見誤ったため」とウェブサイト
デスクは指摘する。その上で大物ＯＧの
招聘（しょうへい）を訴える。

「週刊誌にはタレコミがひっきりなしで、
それを受けて今週の『週刊文春』では
〝宝塚のジャニーさん〟なる新たな黒い
キャラクターも登場する始末。イメージ
回復のためには鳳蘭や大地真央、天海祐
希クラスの大物ＯＧを理事に招聘するウ
ルトラＣが欲しい」

旧ジャニーズ性加害問題では、問題への
取り組みとは別にタレント活動は続き、
つい先日も、ＫｉｎＫｉ　Ｋｉｄｓが東
京ドーム公演を行うなど、ある意味〝シ
ョー・マスト・ゴー・オン〟が続く。一
方、宝塚は公演が止まり、周辺業者への
経済的ダメージも続く。上層部に打開策
はあるのか。　（業界ウォッチャーＸ）
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まず、宝塚歌劇団の位置づけをもう一度
確認してみます。

阪急電鉄株式会社の組織図を見ると、宝
塚歌劇団は、阪急電鉄株式会社の一部門
です。いわば、〇〇部、〇〇事業部の類
です。

したがって、法人格を持っていません。

ただ、その事業の特殊性からか、一応、
理事会が存在し、理事長のほかに理事が
何名かいるようですが、組織としては、
阪急電鉄株式会社の取締役会の下に位置
付けられます。

また、阪急電鉄株式会社は、阪急阪神ホ
ールディングスの100%子会社であり、阪
急阪神ホールディングスの他に株主はい
ないことになります。

つまり、このグループの頂点に立ってい
るのは、阪急阪神ホールディングスの角
和夫会長だということになります。

当然、角和夫会長の意向が宝塚歌劇団に
も影響を及ぼすことになります。

夕刊フジの記事では、「イメージ回復の
ためには鳳蘭や大地真央、天海祐希クラ
スの大物ＯＧを理事に招聘するウルトラ
Ｃが欲しい」と書いてありますが、イメ
ージだけ変えても、殆ど、意味がないで
しょう。

今、問われているのは、宝塚歌劇団およ
び阪急電鉄株式会社、さらに、その親会
社である阪急阪神ホールディングスのガ
バナンスです。

宝塚歌劇団の理事1人に大物宝塚OGを招
聘して済む話ではないのです。

阪急阪神ホールディングスのグループ全
体のガバナンスを見直す必要があると思
いますが、今の角会長には、とても、無
理でしょう。