妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

作品解説が?の月組公演『応天の門』ー原作と違うようだが、設定を変えるのか?

今日は、壽々(じゅじゅ)です。


月組公演『応天の門』の作品紹介の解説
を読んでいて?と思う部分があります。
以下の太字部分の下線部分です。
==================
藤原良房とその養嗣子・基経が朝廷の権
力を掌握しつつあった平安初期。京の都
では、月の子(ね)の日に「百鬼夜行」
が通りを闊歩し、その姿を見た者を取り
殺すという怪事件が頻発していた。幼き
頃から秀才との誉れ高き文章生・菅原道
真は、ひょんなことから知り合った検非
違使の長・在原業平にその才気を見込ま
れ、この怪事件の捜査に協力する事とな
る。唐渡りの品を扱う勝気な女店主・昭
姫(しょうき)らの協力の元、次第に事
件の真相に近付いてゆく道真。だがその
背景には、鬼や物の怪の仕業を装い暗躍
する権力者たちの欲望が渦巻いていた…。
==================
原作の「百鬼夜行」の出てくる話では、
以前の記事(↓)でも書いたように、こ
の「百鬼夜行」に菅原道真と藤原常行が
出会う話の一つ前の話で、道真と業平の
仲が少し気まずくなっているので、業平
は、この事件について、道真に相談をし
ていません。
したがって、道真が業平の捜査に協力す
ることは、ありません。


そもそも、業平は、この「百鬼夜行」に
ついて、参議の藤原基経から「検非違使
の見回りより施錠を徹底せよ」と命じら
れて、捜査もしていません。捜査なんか
されては基経にとって都合が悪いからで
す。


どうも、解説が正しいとすると、宝塚の
作品は、原作の設定を変えてくるようで
す。
また、登場人物も変える可能性がありま
す。菅原道真と一緒に「百鬼夜行」に出
会う藤原常行を在原業平に変更です。
ここは、在原業平でなく、藤原常行であ
るから意味があるのですが……。
肝心の島田忠臣も登場しませんし……。


その前の「ひょんなことから知り合った」
も???です。
これが宝塚の舞台の冒頭場面になると思
うのですが、何が「ひょんなこと」なの
でしょう?
原作では、業平が通っている女の許から
帰る道で、とある屋敷の門の上で読書を
している道真と出会うのが、道真と業平
の最初の出会いとなるのですが……。
この辺も原作とは違うような……。


全体として、原作とはかなり変えてくる
ような気がするのですが、それがいい方
向に向かえばいいのですが。
大丈夫でしょうか?