妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

これは良かった~!!宙組公演『Xcalibur エクスカリバー』!!

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


昨日は、宙組公演『Xcalibur エクスカリ
バー』のライブ中継を観に、いつもの映
画館に行ってきました。


『Xcalibur エクスカリバー』、本当に良
かったです。


まずは、いつも通りに、公演プログラム
からストーリーの紹介です。
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 六世紀のイングランド。各国の王たち
は無慈悲な領土争いを繰り広げていた。
とりわけ暴君として名高いウーサー・ペ
ンドラゴンは敵味方関係なく、数多くの
命を奪うことに酔いしれていた。ウーサ
ーに聖剣エクスカリバーを授けたドイル
ド教の預言者マーリンは、このままでは
向かいくる敵からこの土地を守ることが
できないと判断し、ウーサーからエクス
カリバーを取り上げ、岩山に封印する…。


 月日は過ぎて。イングランドの森の中、
平凡に育ったアーサーは自らの運命など
知る由もなく、父親のエクターや実の兄
のように慕うランスロット、村の仲間た
ちと共に平穏な日々が訪れることを信じ
懸命に生きていた。そんな彼らの前に突
如マーリンが姿を現し、アーサーが実は
亡き王ウーサー・ペンドラゴンの息子な
のだと告げる。戸惑うアーサーにマーリ
ンはさらに訴えかける。ウーサーが破壊
したものを取り戻し、サクソン族からこ
の国を守る偉大な王になれるのはアーサ
ーだけだと……。自分の出生に関する秘
密を知ったアーサーは思い悩むが、大切
な人たちを守るため運命を受け入れるこ
とを決意する。そして、誰も引き抜くこ
とができなかったエクスカリバーをいと
も簡単に岩から引き抜いて見せた。イン
グランドの新しい王となったアーサーを
人々は喜んで迎え入れ、彼への忠誠を誓
う。


 そこへ現れた、グィネヴィアと名乗る
一人の美しい女性。戦争で苦しむ女性た
ちのために戦いたいという強い意志を持
つ彼女はランスロットとの手合わせでも
互角の戦いを見せ、その勇敢な姿にアー
サーは一目で心を奪われてしまう。互い
に惹かれあっていくアーサーとグィネヴ
ィア。ランスロットもまた美しく聡明な
グィネヴィアに密かに想いを寄せるよう
になるが、大切な二人のため自分の気持
ちに蓋をする……。


 一方、アーサーの母違いの姉モーガン
はウーサーの命によって長い間、故郷か
ら遠く離れた修道院に閉じ込められてい
た。彼女は侵略してきたサクソン族の王
であるウルフスタンに、私を生かしてお
けば父が築いた城、ペンドラゴン城へ案
内できると持ち掛ける。サクソン族と行
動を共にするうち、モーガンは生まれて
すぐに死んだと聞かされていた弟のアー
サーが生きていることを知る。幼いモー
ガンにアーサーの死を伝えたのは、父に
仕え彼女に魔術の使い方を教えてくれた
マーリンだった。誰よりも信頼していた
マーリンの裏切りを知ったモーガンは、
彼への憎しみを募らせていく。そして同
時に自分が得られなかった幸せを手に入
れたアーサーに深い嫉妬を覚え、失われ
た人生を取り戻すためアーサーとマーリ
ンが暮らすキャメロットへと向かう。


 かつてドルイド教の聖地であったキャ
メロットでは、アーサーの戴冠式が行わ
れている。アーサーは人々の前で誰もが
平等に暮らす世界のため、円卓の騎士と
力を合わせエクスカリバーと共に戦うこ
とを宣言する。愛するグィネヴィアを王
妃として迎え、すべてが順調に進んでい
ると誰もが信じていたその時、アーサー
たちはまたしてもサクソン族の攻撃を受
け……。アーサーが受け入れた運命の先
に待つものは、彼らにとって明るい未来
だけではなかったー。
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この作品は、韓国で製作され、あのミュ
ージカルについては、日本よりも評価が
厳しいと言われている韓国で大ヒットし
たミュージカルです。


そして、音楽は、あのフランク・ワイル
ドホーン氏。珠玉の名曲の数々です。


この作品を宙組新トップの実力、経験共
に十分な芹香斗亜さんの主演で上演する。
こんな素晴らしいことはないでしょう。
(残念ながらチケットが取れなくて生で
観劇することはできませんでしたが)


これは、平凡な一青年であったアーサー
が、聖剣エクスカリバーの持ち主となっ
て、王となり、様々な葛藤と困難を乗り
越えて、真の王へとなっていく、いわば、
成長物語。


ですから、その過程がしっかりと演じら
れる必要があります。


そこは、長く2番手として培ってきた歌
唱力と演技力を芹香斗亜さんが遺憾なく
発揮しています。


そして、新トップ娘役の春乃さくらさん。
期待と不安の入り混じった気持ちで観た
のですが、歌も上手いし、演技力も大し
たものです。
決して、棚ぼたなんかではありません。


グィネヴィアは、他の作品で描かれるよ
うなお姫様ではなく、ランスロットと互
角の剣の腕と弓矢の名手の戦士という、
おやビックリの設定。


そんな精悍さと優しさを併せ持つグィネ
ヴィアを春乃さくらさんが好演していま
した。


宙組の新トップコンビがこれから、どん
なお芝居を、そして、今回はショーはあ
りませんでしたが、ショーを見せてくれ
るのか、宙組の今後の作品が楽しみです。


そして、桜木みなとさんが演じるランス
ロット。最初から登場するのには、これ
もビックリです。アーサーの兄貴分とい
う設定のためか、顎鬚を生やしています
が、これは止めた方が良かったと思いま
す。ランスロットは美形という設定です
ので。


もう、宙組2番手ですからね。安定の実
力です。


特筆すべきは、モーガン役の真白悠希さ
ん。何と104期生が大抜擢です。
月組公演の『アーサー王伝説』では、美
弥るりかさんが演じていた役です。


歌の上手さにも驚きました(休憩中に配
役を見直したほどです)が、演技も堂々
としていました。
娘役に転向した方がいいのではないかと
思いましたが、身長が169㎝あるので、
ちょっと無理かな。


後は、アーサーの育ての父親のエクター
役の松風輝さん、マーリン役の若翔りつ
さん、そして専科からウルフスタン役で
悠真倫さんが歌唱力と演技力で脇をがっ
ちりと固めていました。


鷹翔千空さんと風色日向さんが『大逆転
裁判』の方へ行ってしまったのと、亜音
有星さんの長期休演で、そのあたりが少
し寂しくはありましたが。


いずれにしても、この作品、ブルーレイ
でなんて言わないで、是非、今度は大阪
で、宙組全員で再演して欲しいと思いま
す。ちょっと戦闘シーンが少人数で寂し
かったですし、娘役も入れてサクソン兵
を増やしていましたが、それもねえ。
ただ、役が少ないかな?


ところで、事前予習にと思って、1998年
の姿月あさとさん主演の『エクスカリバ
ー〜美しき騎士たち〜』をスカイステー
ジで視たのですが、全然参考にならなか
ったですね。「エクスカリバー(聖剣)」
の後日譚みたいな感じで。マーリンとモ
ーガンは、出て来るのですが、この二人
不死身なのかと……。


月組の『アーサー王伝説』の方がオリジ
ナルのストーリーに近いですね。


まあ、いつも思うのですが、マーリンが
すべての元凶ではないかと……。
今回、マーリンが少し若めですね。白髪
に白い髭がマーリンのトレードマークだ
と思っていたんですが。