今晩は、壽々（じゅじゅ）です。

宙組で『Xcalibur エクスカリバー』を上
演中なので、月組公演『アーサー王伝説』
をスカイステージで放送していました。

なお、姿月あさとさん主演の『エクスカ
リバー』も観ましたが、「エクスカリバ
ー（聖剣）」の後日談みたいな話で、主
役もアーサーではなく、ジェームズにな
っていました。しかも、モーガンの魔法
で誰でも聖剣を岩からぬけるという……。

宙組公演の『Xcalibur エクスカリバー』
は、芹香斗亜さんのトップお披露目公演。
月組公演の『アーサー王伝説』も珠城り
ょうさんのトップお披露目公演です。

ということで、今回の宙組公演の『Xcal
ibur エクスカリバー』と珠城りょうさん
主演の月組公演『アーサー王伝説』とを
比較してみました。

なお、月組公演『アーサー王伝説』は、
今年３月に観劇した浦井健治さん主演の
『キング・アーサー』と同じ作品なので
すね。道理で内容も曲もどこかで最近、
観た、聴いたような感じがすると思いま
した。
その感想は↓に掲載しておきますが、さす
がに比較にならないという感じです。

まず、宙組公演の方は、韓国ミュージカ
ルで、潤色・演出は稲葉太地氏です。

一方の月組公演は、フレンチ・ミュージ
カルで、潤色・演出は石田昌也氏です。

石田昌也氏でフレンチ・ミュージカルと
いうのは、大丈夫なのか、と思ったら、
案の定ですね。
ちょっと、残念な作品になってしまいま
した。

先の浦井健治さん主演の『キング・アー
サー』は良かったので、石田昌也氏の演
出が作品をダメにしてしまった、という
感じがします。

曲は、『Xcalibur エクスカリバー』は、
『NEVER SAY GOODBYE』のフランク
・ワイルドホーン氏。

『アーサー王伝説』の方は、『1789－バ
スティーユの恋人たち－』のドーヴ・ア
チア氏。

ですから、『アーサー王伝説』も曲は素
晴らしいんですよね。

『アーサー王伝説』のメイン・キャスト
は、以下のとおりです。（敬称略）
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
アーサー：珠城りょう
グィネヴィア： 愛希れいか
モーガン： 美弥るりか
ランスロット： 朝美絢
マーリン：千海華蘭
アリアンロッド：紫乃小雪
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
珠城りょうさんのアーサー王は、いかに
も若い王、といった感じでしたが、芹香
斗亜さんのアーサー王と比較すると、こ
れが同じトップお披露目公演かと思うほ
ど、歌も演技も大きく見劣りします。

やっぱり、珠城りょうさんをトップにす
るのには早過ぎたのだと思います。
龍真咲さんと珠城りょうさんの間に、も
う一人誰かトップを挟んでおいて、2番
手経験を積ませた上で、珠城りょうさん
をトップにしておけば、珠城りょうトッ
プ時代に月組が不人気になるということ
もなかったように思います。

しかも、サクソン人との戦闘の場面は、
一切なく、いつの間にか終わってしまっ
ていて、アーサー王がエクスカリバーで
戦わないし、アーサーとグィネヴィアと
ランスロットの三角関係メインのストー
リーというのもこの作品をつまらなくし
ているように思われます。

で、グィネヴィア役の愛希れいかさんで
すが、龍真咲さんと4年間トップコンビ
を組んでいて、経験豊富のはずなんです
が、この人はダンスの人なんでしょう。
歌も演技もちょっと、という感じです。

そして、モーガン役の美弥るりかさん。
こういう悪い魔女という役は、見事に嵌
まりますね。『1789』のアルトワ伯も良
かったですし。

ただ、トップになれるだけの資質があっ
たかというと、人気が先行してしまって、
そこまでの実力はなかったように思いま
す。やはり、２番手止まりだったのでし
ょう。

ランスロット役の朝美絢さんは、良く似
合っていたと思います。が、こちらも経
験不足でしょう。
2016年の作品ですからね。今の桜木みな
とさんと比較しても、それは無理でしょ
う。

奇しくも、同期の二人が同じ役をやった
ということですね。
今の朝美絢さんがランスロットをやれば、
大分、違うと思いますが……。
それよりも、アーサーの方がいいか。

マーリン役の千海華蘭さんは、いかにも
マーリンという白髪に白髭なのですが、
何か軽いです。これも、演出が悪いのだ
と思います。

本来の作品には、出てこないアリアンロ
ッド【少女の神】（ 紫乃小雪さん）を追
加して、マーリンと関わらせたのも止め
た方が良かったと思います。

ということで、月組公演と比較すると、
今回の宙組公演が、出演者のレベルも含
めて、いかに素晴らしい出来であるのか、
というのがよく分かります。

というよりも、月組公演の方が演出も出
演者もレベルが低いというべきでしょう
か。

今年3月に観劇した浦井健治さん主演の
『キングアーサー』の感想記事です。↓