妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

『双曲線上のカルテ』は、和希そらさん退団への餞だったのか?

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


有愛きいさんのマンションからの転落死
の報道もショックでしたが、それ以上に
ショックなのは、和希そらさんの退団発
表でした。


和希そらさんは、『双曲線上のカルテ』
で、2度目の東上公演主演で、彩風咲奈
さん退団後は、雪組2番手に昇格して、
もしかすると、トップになる可能性もあ
るかもしれない、と思っていただけに、
2番手にすらならないで、退団するとは、
思ってもみませんでした。


やはり、男役の場合は、96期生だと2番
手にすらさせてもらえないのだと、つく
づく、思い知らされました。


96期生の娘役でトップになったのは、以
下の4人です。


花乃まりあ:元花組トップ娘役
咲妃みゆ:元雪組トップ娘役
朝月希和:元雪組トップ娘役
綺咲愛里:元星組トップ娘役


一方、男役でトップになったのは、ゼロ。
2番手もゼロです。


96期生問題は、96期生が宝塚音楽学校に
入学した2008年に起きたいじめ問題です。


今から、15年前の出来事です。
それが、今更影響するとは、思ってもみ
ませんでした。


しかも、いじめられた被害者が自殺した
という訳でもありません。


裁判で被害者から訴えられたのは、いじ
めた加害者ではなく、被害者を退学処分
にした宝塚音楽学校です。


まだ、中学校、高校を卒業したばかりの
社会のことを何も知らない生徒たちのや
ったことです。


責任は、むしろ、いじめをした生徒たち
よりも、いじめを防止できなかった、そ
して、ろくに調べもしないで被害者を退
学させた音楽学校側にあるのではないで
しょうか?


それを棚にあげておいて、96期生の男役
だけを冷遇する体質が今も残っているよ
うに思われます。


被害者側からみれば、確かに、いじめは
何年経っても許されないことでしょう。


ただ、社会的には、15年も経過すれば、
いい加減に許されてもいいのではないか
と思います。


それが出来なかった宝塚歌劇団には、た
だ、失望しかありません。